今日も神山は雨。
寄井座から見える山はすっぽりと濃ゆい霧をまとって、雨と呼吸をしている。
雨が上がったら、鮎喰川には美しい水が流れる。
友人のパフォーミングアーティストの谷川まりさんが、嬉しそうに「谷川のことを英語では"mountain stream"っていうんだよー」といっていたのを、神山に来て思い出した。
ほんとうにそうなのだ、谷川は山の流れに沿って水を貯えながら、海へと流れてゆくのだ。
少し前に、神山を流れる鮎喰川と吉野川が合流する河口に連れて行ってもらった。
カヌーからの水面ぎりぎりの視点は、水の表情を感じずには居られなくて、私はいろんな想像のなかを泳いだ。
山が育んだ水はここで満ちたり引いたりする潮にもまれて山の水から海の水になっていくのだろう。
山は海を育てる。私たちはそれらに守られているのだ。
あめの日、寄井座は雨音に満ちあふれる。
その空間に誘発されて、思索の温度は飽和点に達する。
祝福された堂々めぐりの日。
2008年09月30日
あめの日の折り紙
あめの日は畑仕事が出来ないから、、といって遊びにきてくれた。
彼女は毎日5分だけちいさなちいさな折り紙を折りためている。
折るのは鶴と亀。
「どうして?」と聞くと
「私の時間が少しだけでも欲しかったから....」と
その言葉が突き刺さって今も抜けないでいる。
2008年09月25日
寄井座折り紙プロジェクト
寄井座で制作していると、時々近所の方がのぞきにきます。
先日は、近所で育った男性の方が、たまたま近くに来たら寄井座の扉が開いていたのでのぞいてみましたというお方の訪問。
懐かしそうに、建物のなかを詳しく眺めながらトタンの穴から入ってくる昼の光を見て「子供の時、昼間なのに寄井座では星が見えると思っていたんですよ」と笑って話してくださいました。
その話を聞きながら、ここはみんなの記憶の場所なのだという事をしみじみ感じ、それを引き継いで行けるプロジェクトをやれたなら、と沸々思いが高まってしまいました。
出会いと閃きはいつも思いがけない角度からささってくるものです。
そうして寄井座折り紙プロジェクトを本日よりゆるく始動。

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先日は、近所で育った男性の方が、たまたま近くに来たら寄井座の扉が開いていたのでのぞいてみましたというお方の訪問。
懐かしそうに、建物のなかを詳しく眺めながらトタンの穴から入ってくる昼の光を見て「子供の時、昼間なのに寄井座では星が見えると思っていたんですよ」と笑って話してくださいました。
その話を聞きながら、ここはみんなの記憶の場所なのだという事をしみじみ感じ、それを引き継いで行けるプロジェクトをやれたなら、と沸々思いが高まってしまいました。
出会いと閃きはいつも思いがけない角度からささってくるものです。
そうして寄井座折り紙プロジェクトを本日よりゆるく始動。
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2008年09月22日
魔法
エマはALTで神山町の小学校に行っています。
「今日は本当は運動会だったけれど、雨で延期になったからゆっくりしているの」
と、朝パジャマ姿で練習中のバラの折り紙を見せてくれた。
さっきドアポストに物音がしたなーと思ってみてみたら
出来上がったバラがいっこぽとりと入ってる。

エマはかわいい魔法をもっている。
「今日は本当は運動会だったけれど、雨で延期になったからゆっくりしているの」
と、朝パジャマ姿で練習中のバラの折り紙を見せてくれた。
さっきドアポストに物音がしたなーと思ってみてみたら
出来上がったバラがいっこぽとりと入ってる。

エマはかわいい魔法をもっている。
2008年09月21日
2008年09月20日
山を越えて
自分で自分の行おうとしていることの進行状態がわからないので少し不快。
でもこれは私の性分の問題なので、自分との戦いなのだ。
戦いは逃避となり、一人車旅にでかける。
隣町へ山を越えて行く。
石井という田舎とも都会とも云えない町。
でっかいショッピングモールの中にあるホームセンターで、必要な工具等を物色する。
隣のショッピングセンターに入って豆腐を買おうとして選びきれない種類があることにびっくりする。
そしてそのびっくりしている自分にまたびっくりする。
選択肢が多いことは決して自由なのではなく、選択しなければいけないことに縛られているのだ、、とショッピングセンターで考え込む。
そういえばIKEAに行ったときも、おなじ感覚に囚われて、何も買えなかった。
そして、山道の運転は助手席ではなく運転席の方が楽しいことを知る。
明日アトリエを寄井座へ移す。
この場所を選んだことに自分で驚いているけれど、
一番自分らしくやれる場所だと思う。

台風は結局たいしたこと無くて、台風未経験のカリンとパットはものすごくしょんぼりしていた。まるで私の子供の頃のように。。。
でもこれは私の性分の問題なので、自分との戦いなのだ。
戦いは逃避となり、一人車旅にでかける。
隣町へ山を越えて行く。
石井という田舎とも都会とも云えない町。
でっかいショッピングモールの中にあるホームセンターで、必要な工具等を物色する。
隣のショッピングセンターに入って豆腐を買おうとして選びきれない種類があることにびっくりする。
そしてそのびっくりしている自分にまたびっくりする。
選択肢が多いことは決して自由なのではなく、選択しなければいけないことに縛られているのだ、、とショッピングセンターで考え込む。
そういえばIKEAに行ったときも、おなじ感覚に囚われて、何も買えなかった。
そして、山道の運転は助手席ではなく運転席の方が楽しいことを知る。
明日アトリエを寄井座へ移す。
この場所を選んだことに自分で驚いているけれど、
一番自分らしくやれる場所だと思う。
台風は結局たいしたこと無くて、台風未経験のカリンとパットはものすごくしょんぼりしていた。まるで私の子供の頃のように。。。
2008年09月17日
イタダキモノデゴチソウ
神山町に来て2日目くらいに、サツマイモと栗をごっそり頂きました。
私、栗にはめがありません。
その翌々日ぐらいにローズマリーをいっぱい頂きひらめいたのが
栗とサツマイモとポークの蒸し焼きローズマリー入り

もっと美しい呼び方があるに違いない。。。
上手くいったので調子に乗ってKAIRのメンバーのチャンさんの家のキッチンをおかりして振る舞ってみたりしました。
この日は丁度チャンさんの親友のつよしさんが、試行錯誤を重ねて3年かけてやっと出来た小麦を石臼で挽きそれをありがたく頂くという日でした。
私も石臼で小麦を挽かせていただきました。(というか強制労働)
あのゴリゴリ感が癖になります。
夢中になりすぎて、写真を撮るのを忘れてしまいました。
つよしさんは自給自足の生活を求めて神山に辿り着いた方。
その紆余曲折のお話を聞きながら、そういえば私はアートと生活の幸せな関係を求めて神山に辿り着いているなぁ、と、また人と人との合流点のことをぼんやり考えたりしたのでした。

これがつよし粉、南部小麦粉です

ありがたい小麦粉をすいとんにしたりチャパティにしたり.....
ハーブとすだちもてんこもりで頂きます。
なのでラープ神山バージョンをつくってみました。
神山の美味しい水で作った千田の豆腐と一緒に混ぜて食べると更に旨し。

レモンバジルとすだちの相性は絶妙です。
あとは神山町にきてすぐに頂いた発酵茶は酸味が強くてすっきりとしておいしいです。
友人のアフリカ土産で頂いた中国緑茶(なんだかややこしい)とブレンドするとさらに美味しいです。

二つツムジ力全開ですね。
※ツムジ2つのひとは食べ物に困らないとか貰い物をよくするとか云うのだそうです。
私、栗にはめがありません。
その翌々日ぐらいにローズマリーをいっぱい頂きひらめいたのが
栗とサツマイモとポークの蒸し焼きローズマリー入り
もっと美しい呼び方があるに違いない。。。
上手くいったので調子に乗ってKAIRのメンバーのチャンさんの家のキッチンをおかりして振る舞ってみたりしました。
この日は丁度チャンさんの親友のつよしさんが、試行錯誤を重ねて3年かけてやっと出来た小麦を石臼で挽きそれをありがたく頂くという日でした。
私も石臼で小麦を挽かせていただきました。(というか強制労働)
あのゴリゴリ感が癖になります。
夢中になりすぎて、写真を撮るのを忘れてしまいました。
つよしさんは自給自足の生活を求めて神山に辿り着いた方。
その紆余曲折のお話を聞きながら、そういえば私はアートと生活の幸せな関係を求めて神山に辿り着いているなぁ、と、また人と人との合流点のことをぼんやり考えたりしたのでした。
これがつよし粉、南部小麦粉です
ありがたい小麦粉をすいとんにしたりチャパティにしたり.....
ハーブとすだちもてんこもりで頂きます。
なのでラープ神山バージョンをつくってみました。
神山の美味しい水で作った千田の豆腐と一緒に混ぜて食べると更に旨し。
レモンバジルとすだちの相性は絶妙です。
あとは神山町にきてすぐに頂いた発酵茶は酸味が強くてすっきりとしておいしいです。
友人のアフリカ土産で頂いた中国緑茶(なんだかややこしい)とブレンドするとさらに美味しいです。
二つツムジ力全開ですね。
※ツムジ2つのひとは食べ物に困らないとか貰い物をよくするとか云うのだそうです。
2008年09月13日
2008年09月11日
2008年09月09日
山の彼方

山の根にてお不動さんに遭遇。
野菜や栗を町のみなさんから大量に頂く。
滞在二日目にしてこんなに沢山!
2008年09月07日
2008年09月06日
2008年09月04日
2008年09月02日
2008年09月01日
