2008年10月27日

我が巣から遠く離れて

気が付いたら蝉はもうないていない。
大きなゴキブリももう登場しない。
田んぼは刈り取られ脱穀を済ませた稲藁が吊るされている。

そして私はもうすぐ此処での生活を終える。
次の予定への具体的な行動を少しずつ始めている。
少し後ろ髪を引かれながら。

私はどこから来て、そしてどこへ行くのか?

なんどもなんども繰り返し降りてくる問い。
あの街の暮らしは快適で、忙しく、その問いと向き合う充分な時間を許してはくれない。
私は、それに抗いながら向き合ってた。たぶん必死に。
そうしながらも、あの街で生きて行くために蓋をしていたことがあったのだ。

そんなこと充分知っているつもりだったのにね。

開いてしまった蓋を私はもう閉めるつもりはない。


そうして私たちはいつまでも解けない問いを生きるのだろう。


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2008年10月15日

記憶への再会

3年ぶりの古里との再会。
それは景色であり、人であり、空間であった。

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posted by akirika at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 小豆島

2008年10月12日

秋の花火

買い出しのために山を下りホームセンターへいく。
用事を済ませて、初めて徳島ラーメンを食べる。
ラーメン屋さんを出たら目の前に花火。
なんだか出来過ぎなぐらいに目の前で....
どうやらこの街は海の近くらしく、海岸までいって花火を眺める。

秋の花火、のんびりと、しずかーにあがっていく。
ときどき、ちょっとがんばってみたり、また静かにあがってみたり。

20代の頃、作品を作る事は自分にとって
花火か?爆弾か?
みたいな問いを友人と話していて、若かった私は迷わず「爆弾」と答えていた。

今のわたしにとっては、花火だなーと、そんなことを思い出しながら秋の花火を見る。

自分の核心部分は変わらないし、変われない。
あの頃も今も、私はきりきり舞いで、相変わらず解けない問いはあたまの上の私の見えない場所にのかっているままだ。

えっと、私は幾つになったんだっけか?

ま、そういう生き方もわるくないと思っているのだけれど。



posted by akirika at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 神山町

2008年10月08日

ふたたび山を越えて

制作三昧の日々だけれども、情報からは隔離されている。
それは、祝福された時間なのか、それとも外部との接触を遮断しているのか...
時々この街から抜け出したくなる。
いつもはその衝動を抑えるのだけれど、
今日は帰るべき方向にどうしても体が向かなくて山を越える。

美術手帖を探して3軒目の本屋で見つける。
横トリはどうなっているのか、紙媒体の情報で知りたかったが、今の号は横トリネタは見当たらない。
見逃した「引込線」の情報も見当たらない。
本を元の位置に置こうとして最後の方の頁を流していると、
アーカスの遠藤水城氏のレビュー。
最初の一行目から刺される。
アタマを後ろから殴られたような感覚...目が覚める。

軸をぴったりと合わせて、重力を感じないことに細心の注意を払う心地よさを泳ぐこと。(それは昔、パフォーミングアーティストが踊る背中で感じた心地良さのような....)
そんな事を考えながら、山を戻る。

私の行く先をきれいな月が照らしていた。







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2008年10月07日

軽トラーズで稲藁と竹刈り

日曜日、作品の材料である稲藁を搬入すると予定していた日は文字通りバケツをひっくり返したような雨。。。。作品関連になるとかなりの確立で雨女だということを、ここらへんで認めておきます。


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posted by akirika at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 神山町
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