2008年11月27日

まちあるきのお知らせ

リレーツアー
若狭堂々めぐり → 沖縄美術観光 in ナハ

東寿寺跡.jpg


wanakio最終日にあたる30(日)に、wanakio参加作家・安岐理加による那覇市若狭のまち歩き『若狭堂々めぐり』と、言事堂(ことことどう)・宮城未来による『沖縄美術観光』ツアーを行います。

安岐理加のwanakio参加作品の舞台となった若狭地域を、本人が幾度となくフィールドワークをおこない、土地の記憶を訪ね、引き当てた場所を廻るまち歩きと、言事堂がwanakio展示会場のあいだをつなぐ道々で発見した沖縄的『美術』を見ながら、クロージングパーティまでの時間、那覇市内を歩きます。


11月30日(日)
集合 波上宮 12時50分
『若狭堂々めぐり』 13時00分スタート
波上宮

辻界隈

若狭小学校
(安岐理加「風のひかり」・鄒素芬「F36飛行計画」)

言事堂 
(ウラワナ 安岐理加「若狭堂々めぐり」)

 ●

『沖縄美術観光』14時00分スタート
言事堂

前島3丁目・旧高砂殿跡地

ギャラリーアトス

牧志
(山里紗葉「もしもしかんしょうさん」)

公設市場

農連市場
(Wong Wai-Yin「沖縄隙間植林計画」・Florian Baron「ビデオ市場」
・水川千春「township(ラード街)」・Susanne Schuricht「Thru Boxes」)
※Florian Baron「ビデオ市場」の作品を鑑賞します。
 16:00〜(上映時間50分)

やちむん通り

ゲンキ食堂

安里・栄町
(岩井優「Naha Wash」・儀間朝龍「琉球人形ー栄町編ー 」・
Chang Yoong Chia「追悼の刺繍」・タノタイガ「15min. ポートレート」
・仲本賢「栄町市場ストリート系ミュージアム」)

18時00分 終了予定

 ●

クロージングパーティーは19時から、安里の8onpusにて行います。
ツアー終了後に会場までご案内します。

注意!
長時間のまち歩きですので、履き慣れた歩きやすい靴でご参加ください。


スタート地点 波上宮アクセス
・ゆいレール旭橋駅から徒歩20分
・市内バス 1番 3番 5番 17番 西武門(にしんじょう)下車 徒歩3分

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

今回の「若狭堂々めぐり」は街と人の記憶と自分自身の思索を重ね合わせる試みで、このまち歩きで完結するアートワークです。

どうぞよろしくおねがいします。
posted by akirika at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | wanakio2008

終わりが近づくとちょっと切なくて

wanakio2008も次の日曜日で終了。
全部はまだまわれていませんが、自転車農連→栄町市場アート一人旅にはもってこいのコース....雨だって、アーケドだから平気なのです。

昨日は男子3人それぞれの男の子っぷりに心奪われました。。

ベルリンからの参加作家フローリアンは、前回のwanakio2005ではドキュメント映画製作をし、その時にじっくりリサーチした事をあたためて、今回のwanakio2008で自分自身の作品として制作。
毎日早朝1時から市場を取材して、時々市場内でイベントをやって、双方のコミュニケーションをゆるく優しく繋いでゆきながら、彼は映画をとっています。

日々出来上がって行くショートムービーは農連市場内で見れて、最終日16時半頃から上映会があります。


フローリアン.jpg

市場内でのフローリアン作品の様子。市場に馴染みすぎてよくわからないのがまた魅力的です。



タノタイガさんは栄町市場のおきなわ時間美術館の
二階の部屋でのインスタレーション。

tanotaiga.jpg


魅せてくれます!
入り口から、彼の完璧な魔法にクラクラしてしまいました。


tanotaiga1.jpg



同じ栄町市場内の岩井さんの作品

IMG_41おとん.jpg


入り口がニクいのは男子のツボなん?


iwaiyu.jpg


Survivart(サバイバート)を立ち上げる岩井氏。
私が彼の作品を知ったのは今年のX棟での展示。
彼の攻め方は危険であり魅力的で、身近に居る人たちをちょっとだけ幸せにする力があると私は思っています。ちょっとだけというところがミソ。。
やんちゃな同級生、というか、、(いや全然私の方が年上だけど...)
終わるまでに、もうちょっと呑みたい方です。


そうして、夜は最後の話題になるゼミ。
その後夜中に宮城家でカラムーチョミーテイング。。

カラムーチョ.jpg

ディレクターとサポーターとアーティストという立ち位置で
wanakio2008を一緒に走っている3人との共同生活は、面白くて居心地が良くって...夜中、娘のゆうきちゃんが寝たのを見計らって、カラムーチョをつまみながらwanakioを語り合う心地よい夜でした。

のこすところ今週の日曜日まで、みんななんだかヘロヘロだけれど淋しくなっています。
最終日には私は未来ちゃんとのリレーツア−
「若狭堂々めぐり」を行います。私の今回の作品は、このまち歩きで完成するのです、がんばらないと...

またすぐに詳しくお知らせしますね。

posted by akirika at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | wanakio2008

2008年11月25日

南部ドライブ

本日は津波博美さんとダニエルロペス&ザビエムランの
wanakio南部作品をからめてのドライブ。

まずは、画廊沖縄で中ザワヒデキさんの展示を見てきました。
画廊沖縄さんの高台からの眺めが好きで、今日もうっとりみてしまいます。


画廊沖縄.jpg


画廊沖縄のすぐそばにはかりゆし市という市場があって、
一歩足を踏み入れると、思わずアドレナリンが出てしまう場所。
今回もいっぱい買ってしまいました。


かりゆし市.jpg


市場の中.jpg


あと今日のドライブで個人的にツボだったのは、このガジュマルの木

がじゅまる.jpg

倒れたのに芽吹いていました。


各作家さんたちの所在地は良い具居合いの距離で、
南部ののんびりした海を眺めながらのドライブコースにぴったりです。
おいしいカフェもぽつぽつありました。

今日の私はというと、画廊沖縄での会話から派生した思索に囚われながら、薄曇りのドライブをくるりの音楽に包まれてぼんやりただよう一日。

そう云う日は内側が伸びやかです。




posted by akirika at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | wanakio2008

2008年11月24日

アートNPOフォーラムとワナキオ北部リポート

全国アートNPOフォーラムの今年の会場は沖縄でした。
http://arts-npo.org/anf2008_okinawa.html
今年の夏、AAFの開催パーティの熱気がそのまま、いやそれ以上になって沖縄に上陸していました。

日を分けて那覇の久茂地公民館と栄町市場、コザの銀天街市場とで行われるフォーラムはそれぞれの街の特徴を味わえる面白い切り口だったと思います。


銀天街2.jpg

銀天街市場の入り口

商店街を歩きながら市場のお店で買い食いする参加者さんたちのほんとうに楽しそうな姿が印象的でした。

銀天街1.jpg


どちらの会場も古い市場の中でのミーテング。
栄町の会場で、目の前の肉屋のおじさんが真剣に聞いていたり、
ミーテング中に子供達がチャリンコでわざと駆け抜けて行くのが
印象的でぐっときました。


artNPO.jpg


栄町市場でのフォーラムの様子
手前の方は、アーカスの遠藤さんです、私ではありません(笑)



大切ことはアートに向かい合っている真剣なまなざしを知ってもらう事。
そして、それぞれの視座を向かい合わせてみる事。

コザからの帰りのバスの景色を眺めながら、アーティストとしての立ち位置で
シンプルに土地と関わっていく事の重要さと難しさを反芻していました。

かえりみち.jpg




そして今日は言事堂の未来ちゃんと北部へドライブ
ワナキオ関連の作品を見てきました。

まずは北中城の荻堂貝塚再発掘調査08
小橋川啓&戸ヶ瀬哲平

ogidou1.jpg

彼らのプロジェクトは街の外れにあるおそらく縄文時代からけっこう近年まで使われていたであろう貝塚と、かつての街の人たちの暮らしを担っていたであろう商店を発掘していました。
荻堂貝塚との出会いとそこから派生した街の人たちとの関係性が見え隠れする、、、
男の子らしいノリと出会いへの反応が、見ているこっちもうれしくなっちゃうプロジェクト。

ogidou2.jpg


荻堂商店の出土品たち

ogidou3.jpg


ジオラマがあるのがニクいです。


ogidou4.jpg


ショーケースにはちゃんと貝塚からの出土品まで


そして本物の貝塚にも案内してもらいました。
洞穴は近年までお墓だったりした、生活のはしっこの場所。

ogidou6.jpg


綺麗な黄金虫がいました。

ogidou5.jpg



もうひとつ、個人的に気に入ったのが銀天街の「銀天街タワー」
これはワナキオのプログラムとしての作品ではありませんが、
友人の一柳さんの渾身のプロジェクト。


kozatour1.jpg


単なるビルをタワーに仕立てる彼の手法がニクいのです。


kozatour2.jpg


kozatour5.jpg


そして展望台(?)にはアーケードを上から臨む空中庭園が。

kozatour4.jpg


完全にやられてしまいました。


明日は南部をまわる予定。
那覇市内の展示も実は全然見ていないので、今週は少しずつ紹介していけたらと
思っています。













posted by akirika at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | wanakio2008

2008年11月23日

蓋はそのままひらいたままで

自分の意識が消えてしまうぎりぎりの行為。
しかしながら、痕跡は、自分の跡形以外の何物ではない。

根源を自覚しながら、交配し、そして移動すること。

開いた蓋はそのまま閉じられる事はなく、
その蓋を失ってしまえばいいと思っている。
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2008年11月17日

wanakio 2008

一昨日からwanakio2008が始まりました。
沖縄の日差しはまるで夏。。
それでも、まわりのみんなは「涼しくなったね〜」といいます。。

今回のwanakio2008は舞台を沖縄県全域として
国内外の作家があちこちで作品を展示しています。

私が拠点としているのは那覇市の海沿いの街、若狭地区。
浮島地区と呼ばれるかつては外国と往来する人々の拠点となった街ですが、
今では、のんびりとした、普段の沖縄の息づかいのする街です。

その若狭地区を9月の初めにリサーチし、神山の滞在を経て今回展覧会に参戦です。

途中で設置をやり直したり、いつまでたってもどこでも私はきりきり舞いなのですが若狭小学校でおこなったワークショップ作品の設置もどうにか完成しました。



風のひかり_潤.jpg


完成を嬉しそうに眺めてくれる宮城潤氏。
彼とは大学時代からの知り合いで、私のじたばたぶりをよーく知っているお方。。




風のひかり.jpg


沖縄の空はまだまだ夏です。


風のひかり展示.jpg

搬入しているそばから、ちっちゃい男の子がジャングルジムにがむしゃらに登ります。
上にのって、「風車に守られてるー」と一言。。
嬉しいかぎりです。



そして古本のみせ言事堂でのテキストを引用したインスタレーションも
徐々に始めています。

こちらは、日々増えて行く作品です。


どうどうめぐり.jpg




昨夜は栄町市場にある前島アートセンターが運営するスペース「おきなわ時間美術館」にてインターンでライプチヒから沖縄に来ているリンダがホストのジャーマンポテトクラブ。



ジャーマンポテトクラブ.jpg


どうどうめぐり.jpg

ドイツビール旨!



美味しいジャーマンポテト料理とドイツビールを頂きながらアーティストトークもやっちゃいました。。。


アーティトトーク.jpg


展覧会は30日までです。
まだあったかい沖縄に来て、作品にまみれてみるというのもいいかも!


posted by akirika at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | wanakio2008

2008年11月13日

神山ー沖縄

ずいぶんと、さぼってしまった。
展覧会前は怒濤の日々で、始まっても怒濤、
そして終わってさらに怒濤の日々を過ごしています。

2ヶ月間、ある意味いろんな運命で引き寄せられた気がする
神山町での生活が11月11日に終わりました。
幸せな時間に包まれて制作し完成した作品。
展覧会が始まると、いつも自分と展示との距離を感じてしまうのが、今回はその距離が近かったように思います。
それもたぶんあの土地の魔法なのだとおもっています。



記憶の森1.jpg

寄井座にて展示した「記憶の森」



杣径5.jpg

高根谷川沿いの休田に展示の「杣径」



私は展覧会が始まっても、地域ICTフェスタのイベントでのワークショップをしたり、すっかりお世話になってしまった方の田んぼの稲刈りまでさせて頂き余すところなく神山を満喫してしまいました。



そして、11日の夕方に激しい雨と生温い風が吹く沖縄へ降り立ちました。

明後日15日から始まるwanakio2008に参加します。
今回は若狭小学校でのワークショップ&展示と、古本の店言事堂でインスタレーションの展示をします。

今日は早速小学校でワークショップ。
一日中70人相手に教えるのは、さすがに疲れましたが、とてもフレキシブルに対応してくださる先生方と、ノリの良い生徒たち、ヘルプでやってきてくれた琉大のみなさんのおかげで楽しいワークショップができました。


若狭小学校ws2.jpg


若狭小学校ws1.jpg



そして今日は小学校からの満月がとても綺麗。


若狭小学校満月2.JPG


神山の月も綺麗なんだろうなー...
そういうところでセンチメンタルになるのは私の癖なのでしょうがないのです。


そして神山で、激しく制作し、文字通りかけずり回った私は、
なんだかここでは落ち着いています。
ひとつひとつの作業を大事に、自分の気持ちを確かめながら作業する。
そんな当たり前の事を、また改めて考えさせられた神山での生活。
いろんなところで蓄積した事や物を、次の場所へ運んでゆきながら結実させてゆく、、蜜蜂のようなイメージを描きながら、やっていけたら、素敵な事です。



沖縄での宿はwanakioディレクター&言事堂店長夫妻の宮城家です。
朝、ゆうきちゃんがつけてくれたオムレツのケチャップが4人分だったのにぎゅっとなりました。


宮城家の朝食.jpg






posted by akirika at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 神山町
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