
泳いでいると、自分の思考の世界が水の世界全体に広がっていく。
そうなると、もう全然関係ない方向からいろんな物がつながっていくのだ。
昨日、沖縄から「貝塚在中」と書かれた茶封筒が届く。

それは、去年のwanakioで小橋川くん&戸ヶ瀬くんの荻堂貝塚再発掘調査08の報告書で、スタイルもちゃんと調査書として貫きつつ、彼らの持つ男子な感じのあの匂いみたいなのがこの冊子にまでぷんぷんしている素晴らしくて、よみながら嬉しさがこみあげてくる一冊。

彼らのそんな男子力が差し水となって、私のあたまの中がぐるぐるしてきたので、それを水の中でひたすら考えたくなって、久しぶりにプールで泳ぐ。
ぐるぐる ぐるぐる
先日、仕事の後にハラダくんと100円の珈琲を飲みながら、だらっと長々と真剣に話した。
日常のへんてこでどうしようもない円環のこと、
日常が抱えているどうしょうもない現実のこと、
それらはぜんぜんどうしようもなくなくてどうにかしなければいけないこと。
でも、それをアートが解決できると思うほど、能天気ではないのだけれど、呆然としてしまっている側の見方になりたいと思っている事。
その話がまだ頭にこびりついていて。
気が付いたら水の中でそのことをばらばらにしてはつなぎなおしていた。
ぐるぐる ぐるぐる ぐるぐる
夢に出てきたようなまち。
二度と手に入らない地図。
そのまちは私の頭のうえに乗っかっている。
けして見る事は出来ないけれど、ひたすら思い描き、うっとりする妄想の場所。
無人島?
いや、人は居るかもしれない、でも居ないみたいかもしれない.....
私は水の中で、ひたすらそのまちの地図を描く。
ぐるぐる ぐるぐる ぐるぐる ぐるぐる
そうだ、
小窓からいろんな世界を眺めている彼女に
このまちの話をしてみよう。
きっと素敵なまちの地図の妄想の続きが見れるにちがいないし。
お互いの地図をへんてこな角度でつなぎ合わせる事だってできるかもしれない。