2010年03月14日

赤い靴クロニクル

土曜日、神保町ー秋葉原ー銀座と用をすませ横浜。

ゆみこちゃんに「あれを体験した気持ちを分かち合える人がほしい。」の言葉が久しぶりの黄金町へ導いた。

赤い靴クロニクル

小さな、すこし湿気のある部屋。
はじめてあう気だての良いご夫人との川沿いの散歩。
15分の間小さな部屋で、お互いの水面を彷徨い合う会話。
赤い靴はいてた女の子の詩の呪文をかけて部屋から放たれて
小さな無数の部屋を対岸に赤い靴を履いた見えない女の子に連れられる夜。

女の子といつまでも夜道を歩きたかったのに、
私は言われるがままに、元の場所へと還ってきてしまった。

その事に、空虚になりながらも、安心もしている。
そして、あの夜であった彼/彼女たちも、ある一定期間の装置から解放されて、今は彼らの日常に戻っているのだろう。

そして、川沿いを一緒に歩いた、あの見えない女の子はどうなってしまうのだろう。

きっと忘れる事はできないこの心への蓄積。


あぁ、この気持ち、自分自身の空洞にもっともっとぶつけたい。
posted by akirika at 23:31| Comment(3) | TrackBack(0) | 展覧会

2010年03月03日

かいわのおんど

久しぶりにキーンと寒い日。
路地と人の次の催しのための準備。

その前に水道橋でNくんとランチ。
彼とは一昨年一緒に仕事をしてからのおつきあいで、あまり会わないけどなんだか近くに居る人。
久しぶりに本当に近くで話をする。
言葉が含んでいる空間のようなものが、感覚的に伝わる、それは精神的な栄養になり、小一時間ほどの会話で広がるイメージは大きい。

路地と人、半分書店の企画第二弾。
半分を持ち寄ったら、1を越えちゃったということで1 1/2いっかにぶんのいち

搬入は大村さんとふたりで、あまりよけいな相談などせずに、お互いがすぐにお互いの役割を嗅ぎ取っててきぱきとすすめていく時間が心地よかった。

そう、ルールをあらかじめ決めるのはつまらない、
その場その場の判断で径をかいくぐるようにすすんでいければ、
こんなに楽しいことはない。

だって、路地には左側通行も右側通行もなくて、一方通行もないもの。


搬入を終えたころ、お客さんが偶然来て、
そしたら楽しくなってビール飲み始めて、
会話の温度がぐんぐあがっていって、
そこから新しい次へのプランがまれていく。

路地と人はギャラリーではなく、部屋なのです。


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posted by akirika at 01:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々
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