2012年03月24日

うみのはなし

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3月1日から滞在中の八戸でのプロジェクトのお披露目が本日より始まりました。
そういうときはいつだって私は悪天候。
今日の八戸はしっかりとした雪。

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悪天候型アーティスト、此処でもまた本領発揮してしまってます。

でも、まぁなごり雪ということで、よし。

以下ご案内、八戸市まちづくり文化推進室のプレスリリースより。

。。。。。。

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アートのまちづくりを進める八戸市が、様々な人や物が集積する「中心街」という場所の本質を、アートの視点から新たな試みでみつめなおす作品づくりをはじめ、それに関わるプロジェクトにて滞在しています。

今回のプロジェクトは、安岐が種差や小中野をはじめ八戸ならではの生業や営みをしている人に、海とのかかわりで生きる人の生き様を深く聞いて収集し、その「海の話」を「中心街」に持ち込むことで、海と中心街の繋がりをみつめなおし、作品にするものです。

八戸の中心街は、海で採れたものが集まって市に並べられ、誰かの人の手に渡っていく場所としても成り立ってきました。
海に生きる人の営みが作品として中心街に集積され、行き交う人の心に投影され持ち帰られていくのも、また八戸の中心街の在り方ととらえ、中心街と、中心街のまわりの人々の暮らしや生業との間に物語を紡ぎます。

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そして、このプロジェクトは、平成24年度に展示を予定しており、今回、そのプロローグとして、リサーチの様子を映像作品にし、まちなかに投影します。


プロジェクト「うみのはなし」 〜プロローグ〜
会 場
@ウシジマビル1階(旧ジュエリーかまた:十三日町29-1)
A八戸ポータルミュージアムはっち2階
3月24日(土)〜3月31日(土)  

上映時間
@ウシジマビル1階…17時〜21時    
Aはっち2F…9時〜21時

展示内容:八戸の土地ならではの暮らしをする人々、特に、海にまつわる生業を営む人々の人生・生活をインタビューという方法で収集し、その過程を映像作品としてまちなかの空き店舗とはっちで上映します。
このプロジェクトは、今後数回八戸を訪れてリサーチを重ね、平成24年度に作品を完成させます。

ということでお近の方是非!
はっち
http://hacchi.jp/ha/about/access.html
ウシジマビル1F
http://www.mapion.co.jp/here/all/120324/mapi0311346120324072824.html

主 催 :八戸市

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。。。。

ひとまずおしらせまで。
posted by akirika at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会

2012年03月15日

るなとひなこに会いにゆく

八戸からは青い森鉄道にのって2時間あまりで青森に行ける。

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昨年半年あまり行ったり来たりしていた王余魚沢へ行く。
少し前にスタッフの木村さんがルナの誕生日とひなこの卒業式のことを知らせてくれた。
私と木村さんは、二人を驚かせたいね、とニヤニヤしながら計画を立てた。

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木村さんは雪減ったな〜というのだけど、八戸なんて比じゃないくらいつもっていて、津軽の冬をぎりぎり体感。
私が使っていたスタジオは雪に閉ざされていました。

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王余魚沢は特に雪深い山。
それでも毎日車で通う(しかない)っていうのがすごいのだけど、木村さん曰く、冬こそ青森の「たすけっこ」を感じて止まないと。。
車がはまって出れなくなると、誰かがロープを持って来てくれて、居合せた人たちで救助するんです。
王余魚沢では地元の人にすっかりお世話になって、でもそれで地元の人と話す機会ができたんです、と。

手探りながらも一年間どうにかこの場所で地元の方と関係を育んで来て、ようやく少し見えて来た感触をそれぞれのメンバーがつかんでいる。王余魚沢倶楽部の現在のメンバーの雇用は今年度末で一端終了するみたい。なんかもったいないなぁ、と思う。

ルナとひなこはここに居るから、時々また驚かせにいってみよう。
そして、暖かくなったらまた堂々めぐりしよう。
熊や蛇に気をつけながら(笑)
あ、ルナはかえるもだめなんだっけか。。








posted by akirika at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 王魚余沢

2012年03月12日

わすれてはいないこと/わすれないために

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わすれてしまうことは忘れてしまえばいいのかもしれない。
それでも身体の奥のほうではきっとわすれてはいないから。
そんな簡単にわすれはしないから。

。。


一昨日馬淵川の向こうの石油コンビナートのエリアをあるいた。

昔よく川崎埠頭でつりをしていたときにも苛まれた部外者感。
その感覚は居心地が悪い反面、突き抜けると快感でもある。
火力発電所からの水煙。
津波に襲われたままのそのまま風化した施設。
フェリーターミナルに集まるうみねこの群れ。
港に苫小牧行きのフェリーと外国から来た貨物船。
そこは、私たちの日常の蓋の下、壁の内側。
私たちの暮らしが依存しているその場所は
いつだって「関係者以外立ち入り禁止」だ。

。。。

昨日、先日漁に同行させていただいた漁師の舘さんのご自宅へ。
朝うかがったらすっかり朝食を用意してくださっていて、すっかりいただく。
舘さんは地元の漁港で一人で船に乗る漁師さん。
一人で乗る理由や、そのための工夫、そして昔鮪船にのっていて船長さんだった頃のお話を聞く。

一言で漁師さんと言っても
それぞれのやり方や関わり方がある。
そこには個人と社会の関わり方の角度。

舘さんご夫婦と、海沿いをドライブする。

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。。。。

レジデンス先の部屋に戻り珈琲を入れたら
ちょうど14:46だった。
はっちの館内放送の合図とともに黙祷。

あの日もこんなふうに一人で居た
そうしていろんな人の事を考えていた。
大丈夫だろうかと心配な人のこと
大丈夫かと心配してくださる人のこと
それぞれの人との縁について
この一年考えずには居れない一年だった。


posted by akirika at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 八戸
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