ホンダくん(仮称)と食堂でご飯を食べた後、再び「せんがわ」で合流しようと言って一旦別行動。
目的は東京アートミュージアム。
絶対に向こうのほうが先につくはずなのに、まだ気配なし。
メールしてみたら。。。。
ホ「たぶん駅間違えた感じです(笑)」
私「もしかして池袋のほう?」
ホ「はい、千川です。完全にやっちゃいました。」
私「完璧だね。もしかしてルート検索?」
ホ「駅出てビビりました。机の上の仕事の危ないところっすね。」
つまり携帯のルート検索で「仙川」ではなく「千川」と入力。その情報を信じきって京王線の仙川ではなく有楽町線の千川にたどり着いてしまった彼。
いろいろ面白すぎて、考えれば考えるほど、彼にしかできない奇行。
机の上の仕事をちゃんとフィールドワークした訳だ、なるほど、面白い。
その前に食堂でさんざん話していたことと妙にリンクして、私からしたら机の上の仕事の面白い展開を披露してもらった。ありがとホンダくん(仮称)...
そうしてホンダくん(仮称)は凹みながらも仙川にやってきて合流、伊藤誠さんの作品を見る。
最終日かけこみ、作家本人がいらっしゃったので、器具(作品)を装着させていただく。
見た目拷問ぽい、つけても半分拷問なのだけど、
装着しないと得られない快感。
危ない作品。
作品のタイトルは「船」
人が体感する世界としての船。
名詞ではなく、むしろ動詞としての「船」。
作家の経験と知識とそしてフェティシズムを机の上で手作業により一つの装置に集約された作品。
そしてその作品は装着した者の記憶と感覚に連鎖してゆく。
装着させてもらった私はカヌーに乗ったときのあの水面に浮かぶ浮遊感が意識の中に広がり、そのとき感じた自分だけの海が現れ、二重の記憶の中を泳いだ。
同時に今ここでの軸として、装置の重みと苦しみを感じつつ。。。。
「最終的にはかっこいいかどうかだよね....」
久しぶりにタイニーカフェに行きカフェオレをのみながら、だらっとそんな話でひと盛り上がりして、解散。
極上の机の上の仕事。
その人だけのフィールドの上空を泳ぐような、
もしくは森のなかを彷徨いながら、その森の方法を詳しく手に取るような。。
2009年05月26日
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