2009年11月02日

他者/思索の彷徨

「アイ・ウェイウェイ展 ― 何に因って?」
森美術館


整理整頓されたとても分かり易い展覧会。
民族、歴史、国土
コンセプトが数学的に掛け合わせられて、解答として作品が組み立て出される。

展望台からの東京タワーが今日は不気味だった。

。。。

河口龍夫展 言葉・時間・生命
国立近代美術館



とても見たかった展覧会。
個へ自分自身の確信へ向かう事の奥の方には社会と繋がるへその緒があって、作家はやはり当たり前に一人の日本人で社会人である事。
無力であり、でも逞しく勇ましく。

ファンタジー

そう、日常のすごそばには、つねにその存在があるのです。

。。。

稲垣真幸 「独釣」
Switch point


久しぶりに稲垣くんの作品を見た。
淡々と愉快な平面たち。
愉快さが以前より軽快で、リズムが画面に現れては消えまた現れる。
ずいぶん本人に会っていないけど、お元気でしょうか?

。。。

丹羽陽太郎 「あるとき窓の隅へむかい、多分それから格子戸の背後、鏡の背面へ」
Ongoing



ベルリン在住の丹羽くんの展示。
搬入に没頭する数時間前に吉祥寺で再会し、短時間だったけど、なんだか濃い話をした。内容はよく覚えていないのだけど、それは今から作品をつくり出す前の決意表明のような、そんな風に受け取った。

先日作品のある空間の中でゲストスピーカーを迎えて本人抜きのトーク。
搬入を手伝った二人の話を伺いながら、なるほど、かれは真っ向から彫刻をつくろうとしているのだと、確信めいた事が私の中にはおりてきて、なんだか自分勝手に腑に落ちる。

話は少し反れるけれども、彫刻家の多和圭三氏がその作品を「制作」している光景は、誰もが心を奪われる。
通称「牛殺し」と呼ばれる柄の長い玄翁を大きな鉄のかたまりに振り落として鉄のかたまりに痕跡を残す。
一度、私は多和氏に「制作するところを他者に見られたいものですか?」と聞いた事がある。
氏は即答で「見られたくはない」といった。
なるほど、あの美しい行為は、彼にとってはただただ素材と対峙している時間であり、その行為はアクティビティではない。

丹羽くんの空間にたたずんでなぜだか多和氏の作品を重ね合わせていた。

。。。

「night 」中村綾緒作品展
[1号室|2号室]



美しい絵画のような光の痕跡。
わがままいって光を変えてみさせてもらいました。
贅沢。

綾緒さんに
今は骨休み中なんですねと言われる。
いやはやそのとおり。

。。。

清水敏男氏トーク「アートから見る人間と自然環境の関係」

妄想が、確信に。

。。。

秋...

みんなが冬にはいるまえに思いの丈を叫ぶ季節
とは友人 さっちゃんの名言。
posted by akirika at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/33366528
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
Powered by さくらのブログ (C) 2008 AKIRIKA All Rights Reserved