最近本気で冷え性を改善すべく腰浴を実行中。
ここのところのそのお供は「ぐるりのこと」梨木香歩 著
いつもなのだけれど、彼女の著作からは、彼女の声が聞こえる。
それは「りかさん」のりかさんであったり、「沼のある森を抜けて」の久美であったり...
ゆっくり噛み締めるように読みすすめる。
丁度一つの話が終わる頃には汗がびっしょりで、また明日ねと本を閉じる。
今日とうとう最後の章を読み終えてしまった。
この時間はもう二度とない。寂しいというよりもこの時間を通過した清々しさ。
彼女のぐるりのことへのまなざしは私の奥の方で震えていることを醸造してくれた。
群れの境界に足を引っかけて、どっち付かずの気持ちのまま、ノスタルジックな小説が書きたい、とおもうようになった。
「ぐるりのこと」より
心に刺さったものは抜けてしまうまで刺さらせておけばいい。
私は私のぐるりのことをふるふるとふるわせながら、一つだけの場所という物語を、紡ぎだしたいのです。
2009年11月04日
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