
もうずいぶんまえのことのようにかんじるのだけれども、すこしまえに山に数日間いました。
そこで猪を追うおじぃさんと一緒に行動していました。
まずの目的は一応「撮影」なのですが、それよりも、山のこと、狩猟のこと、そもそもそのおじぃさんが猪をおうこと、を感じたかった。
共に行動する事で知りかったんだと思います。
そうして、数日間文字通り朝から晩までおじぃさんとともに軽トラで山の中を道なき道へと、犬とともに猪を追う日々。
最初は撮影だけしていたのですが、初日にして猪に出会い、2日目には仕留めた猪をおじぃさんと一緒に運び、3日目には猪を捌くのをご一緒しつつしし汁をいただき、翌日にはまた狩りに出かけていました。
すっかり獣道のわかる女になりました。
ちなみに私は亥年。
猪を軽トラで探す間、無線の音を聞き定めながら、静かにしろくしろくおりてくる雪を見ていました。
今でも目を閉じるとその景色が浮かぶのですが、あのまま山そのものになっていたかった、というような気持ちになる景色でした。
いろんなことを猪を狩る翁との行動で引き当て、見つけてしまった。
その気付きは、表現への希望の気付きでもありました。
さて、明日からは八戸
山の民と海の民が出会い、
漂流と移動と定住とが何層にもかさなりあい発生したまちへ。
そんな机上のたわごとを吹っ飛ばす出会いがあったらなら
すてきだなー