2010年06月22日

ポッカリ月がでましたら、

  ポッカリ月がでましたら、

  舟を浮かべて出掛けませう。

  波はヒタヒタ打つでせう、

  風も少しはあるでせう。



ぴかぴかした今日の月
中也の詩が降りてくる夜。
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2010年06月16日

今年の梅作業

今年は春に霜が降りたせいか、梅があまりなっていない。
いつも梅干用の紀州梅を買う八百屋のおばちゃんも
「今年はねぇ....」と言葉少なめ。

でも、やっとみなべ産のいいのがはいってきたよ、って教えてくれたので、
数日前に、3キロかって、しばらく追熟させる。
梅の薫りは、やわらかで、まあるい。

今年は、本当に忙しくて、梅干だけになるけれど、梅の作業は、冬をすっかりぬぐい去り、夏を迎えるとってもたいせつな折り返しの作業。
長年続けたこの作業によってどうやらこの季節は節目になっているようで、
梅の薫りを辿りいろんな記憶を引っ張りだしながら、ひとつひとつもったいぶりながら、梅干の手作業をした。


今年は小豆島の粗塩と国立でとれた蜂蜜と、泡盛で漬けてみた。
来年の今頃どんな味になっているのだろう。

歳を重ねることに、愛おしさを感じる日。


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2010年06月10日

どうしようもない世界にそれでも種を撒いてみたら

今年のはじめに撒いた種
農業を営む友人からくすねてきた南部小麦。
草と見間違うといつまでもおもっていたけれど、立派に穂がつき一丁前に色づき始めました。

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種が芽を出し、葉をのばし、穂をつける間の半年間も、勿論世の中はぐるぐると回っていて、なにを信じていいのか分からなくなるときもあるのだけれど、それでも世の中は終わらないので、こんなめちゃくちゃな時代こそ、めちゃくちゃ面白いんだと、そんな風におもったりして、元気になったりして。


。。。。。。。

先日路地と人に届いていた冊子「インタビューズ」がとてもいい冊子で、嬉しくなる。
本をつくることも、それは種を撒き育て、次へとつないでゆく行為と等しいことを、この丁寧に綴られた冊子からは溢れていて。。。
読み終わって、冊子をパタンと閉じたとき、
「めんどくさい世の中をみんなで愛していこうではないか」
と、肩をトントンと優しく叩かれた。

。。。。。。。

どうしようもない世の中、それでも私は種を撒いてみたいのだ。








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2010年05月23日

島をおもうこと

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雨の日の日曜日、沖縄の海から電話がかかってきた。
風の音(受話器にぶおーぶおーとあたる音)と遠くで子供が遊ぶ声。
抜けるように青くてひろい空。
脳内に、ミイバルビーチのあのぬるりとした空気が漂う。
平和であることの、あたりまえさと、尊さと、その代償を、
電話を切ったあと雨が降る東京で、ぼんやりと考える。

丁度その頃、私たちの国の首相が、ヘリコプターでその島に降りてきていた。

。。。。。


少し前に、あることをきっかけとしてウェブ上で知り合った
徳島のかわいこちゃんと小豆島に唯一あるファミレスで
5時間ぶっ通しで話をした。

今おもえば、沖縄の話から、宮本常一の話、カレーの話やら、
なんだかよくわからない話ばっかりだったけれども、
彼女は私をまっすぐに見て、かわいらしく笑い、
そして時々目をまっ赤にしていた。

お互いの日々のダウンジングとそこからわき起こる想像力。
それがぶるぶると振動し、いつのまにか伝わって、出会いに繋がった。
私たちを出会わせたのは、古里を、この島のことを思う気持ち。
そのことがただただ嬉しかった。


。。。。。



その海から突き出た陸地は、人を向かい入れ、
人々はそこで暮らし始め、営みは社会を生み出し、
やがて政治によって人々の営みは保障されてきた。


。。

ひとつの島が無人島でなくなるためには、
なるほど、単に人が住むだけではたりない。
島にかかわる人間の運動は、人間以前の島の運動をやり直す。
もしそれが本当だとしたら、人々は島に居着くことができるが、
そこはなお無人であり、なおいっそう無人になる。
(中略)
島にやって来る人間たちは現実に島に居着き、
そこに住民を増やす。
しかし、本当は、もし彼らが充分に分断され、
充分に創造的であるのなら、彼らはただ島に、
島自身についてのひとつの動的なイマージュを与えるだけだろう。
島を生み出した運動についてひとつの意識を与えるだけだろう。
その結果、島は人間をとおして、ついに無人の、
人家のない島として自意識を持つに至るだろう。

Gilles Deleuze /無人島より


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2010年05月21日

俺とお前のカレーどっちが美味いかシロクロ付けようじゃねえか。

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円盤で毎年繰り広げられているカレー道場に参戦。

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前夜、言事堂店長と長電話。
朝仕込みの匂いをかいだ夫の寝言。
吉田さんのガッツポーズの激励。
上野茂都さんの寸劇交えたアドバイス。
沙羅とのカレー道場妄想。
サヤさんと53235と夜のたこ焼き。
路地と人の人たちからのごほうび。

いとおしい人達。
いとおしい東京。
いとおしい日常。



世界はいちいちこんなささやかないとおしさで溢れている。



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2010年05月06日

ただいま小豆島

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5月のはじめから小豆島に帰省しています。
この夏に瀬戸内海の島々で芸術祭があるのです。
今回その芸術祭にて展示する作品の制作のための里帰り。

ゴールデンウィークには、こえび隊のみなさんと炎天下の浜辺を貝殻ひろい。
この日は仲良しお二人のこえび隊さん、おふたりの愉快な会話に包まれながらの貝殻ひろいは楽しかったです。
そして、最近海がとってもきれいになっているのにおどろきました。


。。。

実家での滞在制作は、なんだか健全で、気持ちがいい日々。

部屋で作品をつくっていると、庭で父と母が庭にある畑いじりをしながらの会話が聞こえてくる。
いつもとおりすがりにうちの野菜の出来をほめてくれる隣のおじさん。
今朝は父と少し離れた場所にある地元で産地直送市場と魚屋さんへドライブ。

ここで二人がおくっているゆっくりゆっくりとした日常につられて、
作品の事をじっくりゆっくりたしかめながら先に進めています。

ここでどんな作品が生まれるのか、自分がとても楽しみ。
そんな毎日を送っています。




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2010年04月27日

春へ

今年ほど、待ち遠しく、迎える事に喜びを感じる春はいままでなかった。

。。。。

[roji to hito]

メンバーがはじめて顔を合わせたのは去年の年末。
寒くてみんなでくっついて背中で相手の温度を感じながら
それぞれがそれぞれの視点をかえることはなく、つきあってきたこの5ヶ月。
冬の寒さを抜け、出会いを絡めながら春を迎えました。

なにか直接すぐに目に見える物にかわるのではなく、
種を見つけては皆で眺め合い、時期がくるまでしまっておいたり。
ちょっとだめかもと思う種も、ちょっと今植えてみたいと
誰かがひらめけば植えてみたり。
こんなの見つけたんだけど、と勢いで植えてみたり。
そんな空気の部屋、その空間の面白さを運営する自分たちが新鮮に感じる毎日。



作品を、黙ってニコニコ眺める人。
テキストを何度も読み返えす人。
帰らなきゃいけないのに、といいながら、ビールをのみつついろんな話をしていってくれた人。

ありがとう。

まぁこれからも一緒にたのしみましょう。



。。。。。。。。。。。。。。。


さて、私は今度はソロ活動です(笑)
というか、同時進行です。

ただいま瀬戸内国際芸術祭に向けての作品を制作中。
今もアトリエなのですが、今日は外での作業だったはずが、雨。

さっきまでぬれながら作業していたのですが、ちょっとさむくてぶるぶるしてきたので、中断しました。

今年も悪天候型続行のようです。


。。。。。。。。。。。。。。


そして、今年はついに円盤カレー道場にもエントリーしました。
やるからには優勝しますよ。
優勝したら円盤ジャンボリーで表彰されるのです。
渋谷o-nestデビューなのです。

第一回戦は映画監督のいまおかしんじさんと対戦!(嬉)

そんな楽しみもところどころにちりばめつつ、春もぐいっといきますよ。








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2010年04月19日

どこかのまちのはなし

海辺の町を歩いていたら猫に呼び止められる。

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「つきあえるんはここまで、あとは一人で好きなようにいっておいで。」
と猫(多分)


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その町は行く先々で二者選択を突きつける。


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しずかに樹々は生命力あふれ


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そこらじゅうに結界がはられていて


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そして、犬にしかられる。


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さびた海辺のまちのこと。


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2010年04月11日

サンキューイヤー

「路地と人」のオープニング。

人と人がその時その場所での想像力で繋がっていく。
その互いの線と線が一瞬繋がる場所と時間を数多く発生させること。


そんなことをここにかかわりだしてから本気で考えている。


。。。。。。


人は誰だってファンタジーをここのところに隠し持って生きている。
昨年竹生島で親友のK10ちゃんとそんな話をしたんだっけ。

「ここのところ」

と聞いて、今あなたはどをおもっただろうか?


。。。。。。


ワタクシ今年はサンキューイヤー。

昨夜は多くの人に祝われました。


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柏水堂のバースデーケーキ、これで私も立派な神保町の人です。


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原田企画さんがハモニカでハッピバースデー 



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満面の笑みの原田企画さん




みんなありがとう!!!



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2010年04月07日

春の雨 夜の桜

「自分の見たい景色に向かい邁進しなさい。」

10代の頃とんがってぶつかってどうしようもなく痛々しかったで有ろう私にそっと優しくある方が私に投げかけてくれた言葉。
私はおれてしまいそうなとき、いつだってその言葉を護符のように握りしめてきた。

。。。。


自分の見たい景色へと向かう友たち。
その姿は、ただただ見ていて美しい。
彼らの強さは私の励みであり、誇りでもある。

昨日、そんな友の一人を見送った。
荷物も殆ど持たずに移動し、街と建物と人の関係を探りながら仕掛けていく試みを企む彼は北京へと飛んだ。
水道橋の改札で、「いつかどこかでまた」と八咫烏を手渡し別れ、私は我が家のような神保町へ。

白山通りを歩きながらパリに居る彼女のことを思い出す。
二人で過ごした宙ぶらりんな夏の日のこと。
いろいろ託してくれた美味しい野菜のおかずレシピのこと。

あれから私はちゃんと自分の道を邁進できているだろうか。

。。。。


山を思う気持ちが海を育てる。

別々の道でも、ぐるりと回ってきっと繋がる事ができるという、
確信が、今の私にはなぜだかある。


春の雨は優しくて切ない。
桜の美しい夜。
こんな日はうちがわがはみだしてしまう。




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2010年04月01日

販女の旅

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私が幼かった頃、販女(ひさぎめ)という車を曵いて移動しながら、
魚介類を売り歩くおばちゃんが居ました。
彼女たちは、自分が自信を持って提供できる旬の魚介を携えて、
女の人と、猫のテリトリーを縦断してゆきます。

今回私は自分の敬愛する品々を携えて徳島の神山へまるで販女の様な気持ちで「か・み・や・まるけっと〜アートと暮らしのフリーマーケット」に参加してきました。

東京から徳島へテリトリーの横断。いや縦断?

会場は懐かしの寄井座


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久しぶりに河野のおばちゃんにも再会しました。

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山間のちいさな町のお祭り。
野菜や果物や花、器や本、おやつやご飯。
そして美術。
それらが混在しているマーケット。
なんだか夢の場所のような、素敵な一日でした。

今回の販女の旅は青春18切符。
このたび、やめられなさそうです。

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2010年03月03日

かいわのおんど

久しぶりにキーンと寒い日。
路地と人の次の催しのための準備。

その前に水道橋でNくんとランチ。
彼とは一昨年一緒に仕事をしてからのおつきあいで、あまり会わないけどなんだか近くに居る人。
久しぶりに本当に近くで話をする。
言葉が含んでいる空間のようなものが、感覚的に伝わる、それは精神的な栄養になり、小一時間ほどの会話で広がるイメージは大きい。

路地と人、半分書店の企画第二弾。
半分を持ち寄ったら、1を越えちゃったということで1 1/2いっかにぶんのいち

搬入は大村さんとふたりで、あまりよけいな相談などせずに、お互いがすぐにお互いの役割を嗅ぎ取っててきぱきとすすめていく時間が心地よかった。

そう、ルールをあらかじめ決めるのはつまらない、
その場その場の判断で径をかいくぐるようにすすんでいければ、
こんなに楽しいことはない。

だって、路地には左側通行も右側通行もなくて、一方通行もないもの。


搬入を終えたころ、お客さんが偶然来て、
そしたら楽しくなってビール飲み始めて、
会話の温度がぐんぐあがっていって、
そこから新しい次へのプランがまれていく。

路地と人はギャラリーではなく、部屋なのです。


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2010年02月24日

回路の王子様

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半月前から、久しぶりに電子工作を再開。
路地と人でのグンデルナイトや持続する一日などでもほわんほわん光らせたり。。
でもまだこれは従来型。
このホタルLEDをちょっとグレードアップさせるべく、毎週秋葉原へ。

簡単なはずのことがなかなか分からなくて、自宅のちゃぶ台とネットと図書館をぐるぐる悶々する日々。

ホンダくん(仮称)に泣きついて、散々助けられ、最終的には女の勘で完成。
毎回こんな感じでやってしまうのですが、そろそろそういうの卒業したい。

ちょっとずっとやりたかった事だから回路が出来上がると、
あんなことこんなこと妄想が膨らみます。

回路の王子様ホンダくん(仮称)ありがとう!


そのホンダくん(仮称)は現在ongoingで展覧会中。

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写真は先週末の吉増剛造さんのトークイベント。
カメラで二人の作家を撮る吉増剛造さん。
カメラと人物の間に小林一茶をゆらゆらさせています。




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2010年02月22日

ねこ

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考えたら、今年で10年目のおつきあい。
お互いいろいろありましたね。
まだまだいろいろあるんですかね。

ニガツニジュウニニチ

きょうはねこの日
今年はすごいね
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2010年02月15日

食とアート

友人「生きる事ということはどういうこと?」
私 「食べる事と考える事。」
友人「正解!」

正解と言われて、なんだかへそを曲げそうになった私。

。。。。



金曜日
路地と人での「うさぎかい」で、喫茶室営業。
この会に以前からとても興味をもっていたので、カフェの依頼がきたとき、二つ返事で快諾。

土曜日
AAFのキックオフ。
久しぶりの再会と、興味深いプロジェクトのプレゼンで12時〜20時まで長丁場がぜんぜん短かった。
そこでの再会で、あるお方と意気投合し、鯨バーガー開発担当を仰せつかる。
「きゃばもち」なるものをいただく。


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日曜日
バレンタインデーグンデルナイト
ホットワインを作る。
グンデルの奏でる音色と良泉さんの声とスパイスとワインの薫りが会場中を満たした夜。


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演奏会が終わって、アブラウリの根橋くんからもらったバレンタインデープレゼント。


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ホワイトデーに昆虫料理をやるそうです。
ブログを見てみると、どうやら男子のワルノリではなく(笑)食糧問題を考える的な感じみたいです(笑)

。。。。。

「食とアート」
それは時々聞く言葉。
アートって言うからなんだかややこしく聞こえる。

アートっていわなければ、アートじゃなくなるのだろうか?
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2010年02月10日

わらうかんじ

今年の冬は寒かったり、あったかかったり。
まるで、ジェットコースター。
いや、推理ものの映画。
つまり、油断ならない。

油断して、本当に久しぶりに風邪をひく。
エンテツさんのトークショーの日に熱発するタイミングの悪さ。
その後治ったりまたぶり返したりして反省してしばらくおとなしくしていました。

体はおとなしくしつつも、頭のほうはフル回転で
今取りかかろうとしている作品のこと
路地と人でやろうとしている企画のこと
そのほか企んでいること

それが巧い具合にすぽっと自分のなにかの法則にハマると
わらってしまう。

ご飯がおいしくできたり
珈琲のブレンドがうまくいったり
パンが美味しく焼けたりしたときも
わらってしまうのです。

誰かと会話していて、
言葉を越えて意識とか思考が繋がったような感覚を覚えるときも、おなかの底がわらっています。

今週末は、旧正月でバレンタインデー。
路地と人は良泉さんのグンデルナイトです。
ワタクシホットワインをつくります。
しばらく作っていなかったので、数日試作中。
昨日美味しくてわらっちゃうのができました。

まだちょっとお席ありますので、お時間がある方是非




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2010年01月30日

slowly slowly slowly

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野菜をじっくりオリーブオイルで蒸すようにいためて、そこに水を注ぎ、ゆっくりゆっくりことことと火をとおしてゆく。

野菜だけでこんなに美味しいスープができるんだって知ったのは、去年の冬。

ベルリンでの冬の3ヶ月は5人でキッチンをシェアしていたので、私はだいたい朝、今日の分のスープを作っていた。
(だってみんな昼前に一斉に起きてキッチンを奪い合うから...)
珈琲いれて、本を読んだり、作品を作りながら、ひたすたゆっくりことことと....
はじめ、同じフロアーに居たスペインアーティストのセシリオが、
「リカ、もっと火力をアップしたら早くできるよ。」
と親切に教えてくれたけど、
「ううん、こうするともっとおいしくなるんだよ。」と逆に教えてあげた。
それを見たベスマは嬉しそうに「slowly slowly rika 」と
低くて美しい声でささやいてくれた。

ゆっくりゆっくりお互いの素材の味がじんわり沁みて、そしてブレンドされていく。
ひとつの鍋で。

場所を作ると云う事は、そんな事と似ている。
昨日、路地と人のイベントで、スピーカーの二人のものすごい密度の濃いトークを部屋のいちばん奥で俯瞰しながら、ここはすごい場所になるなぁ、とゾクゾク、ワクワクしていた。

そして、あと少しでまんまるになる月を眺めながら帰宅中、なんでかスープの事を考えていたのだ。

どこまでくいしんぼうなんだ。

。。。。。。

さて、明日は今回イベントの最終日。
半酒場のおでんがただいまことこと煮えてます。

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2010年01月29日

あらたな土地

作っていくモノの隅々まで、その精神を行き渡らせること。
机の上で、広がる妄想の世界。
時々それが苦しくなって逃げ出す。

逃げ出した外の世界はあたりまえに希望も絶望も入り交じりながら横たわっていて、それを希望と捉えるか絶望と捉えるかは自分次第。

頭では分かっている。

いつもなら、通り過ぎてしまう景色に引き込まれてしまう日。
それが今日の私なのだと思う。

逃げ出した先は、あらたな私の土地となるだろう。



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2010年01月25日

動物とは攻撃するというよりかは、逃走するものであるが、その逃走とは征服や創造でもあるのだ。

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ヘリオ氏が3日前なぶり書きつらね、路地と人の壁にはる
そしてかれは大阪へ逃げていった。


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2010年01月17日

種を撒く

となりのひかりちゃんと一緒に種を撒く。

もうすぐ大寒。

さてうまくいくかなぁ。。。


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何の種かは、うまくいってからのお楽しみ。


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