鉄子ではありますが、東京では電車に乗り換えるくらいなら歩く派。
歩きたい町、よってきたいお店を絡めながら、私だけのルートを編み出す。
まず、中央線から井の頭線に乗り換えて、駒場東大前下車、あえて東大を抜けて、
ルヴァンへ。
相変わらず丁寧においしいパン。
東大駒場校って地味だけど、けっこうのんびりできていい、三昧堂まであった。
毎月13日は三昧講があるのだそう、気になる。ルヴァンから渋谷まで歩く途中、こちらも久しぶり
homspunシンプルで着易い洋服、大好き。
本日はぐっと我慢。
渋谷駅に向かいながら、町の標識は神山町。
そういえばそうだった。


なかなかイカす通り。かなりの時間彷徨ってしまう。
渋谷からは素直に電車に乗ってみる。
視線をちょっと旅行者の視点にしてみると、渋谷が新鮮に見えたりしておもしろい。



祐天寺からナリワイへの道は、東京的な暮らす感じ。
こういう風景に出会うとなぜだかUAのミルクティという曲が頭の中を流れる。

ナリワイ入り口
かまどのあるギャラリーとそこで展示されている作品
床ナリワイでは、いとうさんと久しぶりに再会。
イトウさんも徳島の神山町に何度か訪れていて、土間で、繰り広げられる神山妄想トーク。

風に揺れる作品たちも、妄想に参加しているようで、ちょっとおかしかった。
そういうの、土間ならではというか、自然に生業の話題へ突入していけるギャラリー?
いや、家に作品が同居している?
何とも言えないバランス。
その後、神保町の
amuletイラストレーター大塚砂織さんのオープニングへ
言水へリオ&
おおの麻里夫婦に久しぶりに会う。
ギーボーともお店の前でばったり、で、ゆるゆる釣り仲間集結。
いっぱい歩いたので、駆け込み一杯、ビールがうまかった。

帰り、久しぶりに西新宿界隈を通過。
少し前までここに毎日通っていたのが、ちょっと遠い日に感じる。

実は前日もっと行く予定の場所はあったけど、だいたいいつも半分くらいが未遂に終わる。
ということで翌日、吉祥寺の
「Ongoing」冨井くんの展示を見る。
夜のイベントも濃ゆい感じ。

作品を堪能した後に、展覧会ごとに発行している小冊子を読みながらまどろむのがここでの私の嗜み方。
Ongoingの小川さんのテキストはいつも心に刺さってくる。
それはアートを過大評価することも、斜め視線で俯瞰することもなく、カフェの看板メニュースペシャルバーガーをひとつひとつ丁寧にもてなすことと、一人一人のアーティストと丁寧に企画を進めていくこと、が同一線上にある、それはとても豊なことだと思う。
次回の企画は「”NO FUTURE”, NO FUTURE」
そして、中央線が止まっていたので銀座はあきらめて、恵比寿。
吉賀あさみさんの展示を見る。
本人も居て、やっぱり久しぶりの再会。
近況とか、お互い去年にそれぞれ参加したレジデンスのことを話しながら、自分がかつての場所にはもう居ないことを感じる。
うまくいえないけれど、とにかくそう、清々しく思った。
東京はぐるぐる ぐるぐる 確実に動いていて、それはもう生き物のよう。
でもまぁ、みんなこの場所を普通に愛している。
人に会うたびにそう思う。
私もそれは同じだ。
先日田舎に帰ってた。再会するいろんな友人たちに「東京の人」っていわれて、はて?本当に私はそうなんかい?とよくわからなかったのだけど、確かに私は今「東京に住まう人」だ。
でもそれが、小豆島に住まう人とか、神山町に住まう人とか沖縄に住まう人とかはたまたベルリンに住まう人とか....違いなんてさほどないと思う。
どこで暮らしても、どうしようもないことも、うれしくて仕方ないことも、どちらとも飲み込んだ営みがある。
そう、未来のない未来なんてない のだ。

どっちもがどっちもを少し憧れていて少し妬んでいる、それをどうにかしたいとさえおもっていたりして、そんなこと、アートには関係ないなんて、私はこれっぽちも思っていない。
posted by akirika at 21:39|
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