路地と人で、斉藤くんたちのグループ展Circle Xのオープニング

原田企画ちゃんと久しぶりになんだかゆっくり話をして、
この場所の事をお互いに反芻しあった翌日、私は西へ向かう。
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12日
一昨年の冬、八戸で知り合った永岡くんと岡山のかじこでおちあい、夕暮れの川沿いを散歩。
彼は今北京で働いていて、相変わらず忙しく、でも感受性豊かに生きている。
よるはアキリカプレゼンツ、そうめんナイト。たくさんの方におこしいただく。みなさん地域になんらかの形で根ざした活動をされている方々、そうめんをかこんでぐるぐると話が繋がる夜。

かじこは、架空の場所のような感じ、旅の途中の夢の場所のような、ふわりとした時間だった。
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13日
翌朝皆が寝静まっているかじこを後に永岡くんと小豆島へ向かい、肥土山、中山を巡り、夕方高松へ渡って仏生山温泉で汗を流し、夜には徳島の阿波踊り。
はじめての阿波踊りは、魅せることで場所を開き、繋げること、その様々な手法を体感した。

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14日
永岡くんと軽トラで神山を巡る、私が好き勝手につなぐ道を、永岡くんは彼のアンテナでダウンジングしていた。

夜、永岡くんと別れて、高松。
言事堂店長のみきちゃんと再会。
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15日、16日
みきちゃんと再び肥土山、中山と三都半島を巡る。
肥土山の人たちが守ってきた森や、猿が出没する道、そして私が昔から遊んでいた場所へも案内した。
彼女は沖縄で地域を見つめ、美術と暮らしを結びつける試みを絶えず仕掛けている達人。そんな彼女に島の場所や人に出会ってもらう事は、とても興味深かった。
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17日
みきちゃんと豊島。
作品を巡る前に、祖母の家に立ち寄り、おじとおばと話をする。
作品はどれも面白くすばらしかったが、やはり地域の人たちが疲労している事は否めなくて、この温度差を近づける方法はないのだろうか、とぼんやり帰りの船で考える。
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芸術祭が始まるずいぶん前に、地元の人と芸術祭とは?という話を幾度となくした事がある。それはものすごく疲れる対話だった。
芸術祭が始まって、私は私の信念に基づいてこの祭りをたのしんでいる。
岡山ー神山ー小豆島ー豊島
慌ただしい旅は、私がこの腑に抱いている思いを確信する旅。
旅と日常はややもすると交差する、私の今の日常はそんな距離感なのだろう。
