2012年03月12日

わすれてはいないこと/わすれないために

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わすれてしまうことは忘れてしまえばいいのかもしれない。
それでも身体の奥のほうではきっとわすれてはいないから。
そんな簡単にわすれはしないから。

。。


一昨日馬淵川の向こうの石油コンビナートのエリアをあるいた。

昔よく川崎埠頭でつりをしていたときにも苛まれた部外者感。
その感覚は居心地が悪い反面、突き抜けると快感でもある。
火力発電所からの水煙。
津波に襲われたままのそのまま風化した施設。
フェリーターミナルに集まるうみねこの群れ。
港に苫小牧行きのフェリーと外国から来た貨物船。
そこは、私たちの日常の蓋の下、壁の内側。
私たちの暮らしが依存しているその場所は
いつだって「関係者以外立ち入り禁止」だ。

。。。

昨日、先日漁に同行させていただいた漁師の舘さんのご自宅へ。
朝うかがったらすっかり朝食を用意してくださっていて、すっかりいただく。
舘さんは地元の漁港で一人で船に乗る漁師さん。
一人で乗る理由や、そのための工夫、そして昔鮪船にのっていて船長さんだった頃のお話を聞く。

一言で漁師さんと言っても
それぞれのやり方や関わり方がある。
そこには個人と社会の関わり方の角度。

舘さんご夫婦と、海沿いをドライブする。

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。。。。

レジデンス先の部屋に戻り珈琲を入れたら
ちょうど14:46だった。
はっちの館内放送の合図とともに黙祷。

あの日もこんなふうに一人で居た
そうしていろんな人の事を考えていた。
大丈夫だろうかと心配な人のこと
大丈夫かと心配してくださる人のこと
それぞれの人との縁について
この一年考えずには居れない一年だった。


posted by akirika at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 八戸

2008年12月24日

雪のなかの展示

昨日よりインスタレーション「風のひかりのみち」展示始まりました。


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八戸市内の4カ所でワークショップを行ってペットボトルを使って作った風車を、三八城(みやぎ)公園に160個インスタレーション作品として展示しました。
風車にはモーターとLEDが接続されていてまわるとLEDが光ります。


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展示は、明日の早朝まで。
ほんとうに、僅かな期間なのですが、みんなの想いが詰まった素敵な展示インスタレーションになったと自負しています。
雪の搬入は大変でしたが、北国ならでわのインスタレーションと出会う事が出来ました。


昨日の夕方は寒い中鑑賞会。
めっちゃくちゃ寒い中、お越しいただいたみなさんありがとうございます。
新聞を読んで、興味を持ってきて頂いてくれた親子さんの反応、そう私はこれに出会いたくて、今回のプロジェクトをやりたいと思たんだな〜とぐっときてしまう...

はー、そういう光景を見ると、寒さも疲れもぶっ飛ぶのです、ほんとうに。。

打ち上げの時に、永岡さんが「結果的にはマイナス×マイナスでプラスでしょ!」

うんほんとうに....

永岡さんを忙しくさせすぎて、若干ホームシックにさせてしまったのは、誰よりもこの私?とちょっとどきどきしていますが(笑)ほんとうに一緒に仕事ができて楽しかったしいろんな発見があって、濃ゆい日々を過ごさせてもらいました。


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いやもう、なんか全然年は下なのに、なんだかお兄ちゃんでした。

そして、初めて行く土地で不自由なく制作に打ち込めたのは、スタッフの皆様をはじめ、関わってくださったみなさんにほんとうに感謝です。


また、いきたいなー八戸。


posted by akirika at 22:31| Comment(3) | TrackBack(0) | 八戸

2008年12月22日

雪の搬入

八戸は昨夜から本格的な雪。


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やっぱり北だなーと普通に捉えていると、地元の人曰く、こんなの珍しいとの事。なにー。


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朝起きたらすっかり町は雪まみれ、積雪30cm


えっと、昔、沖縄での展示の際、台風で飛行機欠航、搬入一日遅れました。。。


極端な悪天候型アーティスト。

しかも今回どうやら永岡さんもそのタイプ。
マイナス×マイナスはプラスだよねーとポジティブに励まし合ってみましたが、どうやらカケルではなくプラスしてしまったみたいです、、、、どろーん

でも、気合いと持久力にだけは自信はがあります。
公園の施設管理のおじさんが雪かきスコップを貸してくださったので、ばりばり雪かき。


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その間に、永岡さんと八戸工業大学のかわいこちゃんはきびきび資材を運んでくれます、ナイスコンビネーション!(ありがとー)

立木さんや、岩手から来てくださった村上さんとその生徒さんまでお手伝いいただいて目標の4時には作業終了。
なぜ4時かというと、この時間から、一気に暗くなり始めて空気の温度がぐんと下がって、ヒエヒエなのです。冬の北国の野外設置は命がけなのです。(ちょっと過大)


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真っ白な世界に風車くるくる、どんなかなー。

冗談で、このプロジェクトの話があがったときに、沖縄で宮城氏と「雪の中でまわる風車みたいよねー」と口走ってしまった事を、今思い出しました。どうやらわたしの願いが叶ったようです(笑)


でもまぁ、明日は残りの建て込みをして、午後5時から鑑賞会です。
その後19時よりアーティストトーク。

詳しくはこちらで、http://akirikadaily.sblo.jp/article/24547948.html
お近くの方、どうぞおこしください。




posted by akirika at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 八戸

2008年12月21日

八戸のプロジェクトの近況

8の付く日には八戸へ。

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18日から八戸入りして、インスタレーション&ワークショップ「風のひかりのみち」のため作業&ワークショップな毎日。
雪は降っていないけれど、ここは間違いなく北東北。
着膨れして作業しても、汗はかきません。晴れているけれど日中の気温は4°ぐらい。風が吹くと鼻が痛くなります。


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ひさしぶりにグラインダー使ったけれど、この暴力的な工具はどうしても好きになれません...


ワークショップの参加者集めや展示の広報に、地道なアクションを絶えず試みるスタッフの永岡さん。その熱意にはぐっときます。


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公園で作業しているので、管理人のおじさんや、とおりすがりのおじさんはなにをやっているのか釘付け、そこをすかさずフレンドリーにアピールする永岡さん、お昼を食べに行った定食屋さんでもすかさずチラシを渡したり、八戸なまりもばっちりで、私も見習わなければ。。


夜には地元の神社で子供達が神楽を練習するという情報を聞きつけて、お知らせにいってきました。神楽の練習をみせてもらったり、すっかり濃ゆい八戸タイムを浴びています。


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夜はtecoLLCの事務所で内職のような、準備の作業。
手伝ってくださっているのは八戸工業大学の建築科のみなさん。
彼らはワークショップもサポートしてくれて、ほんとうに助けられていて、ほんとうに感謝です。


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そして今日はワークショップ。

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午前と午後別々の会場にてペットボトルで風車を作るワークショップをおこないました。そう、今回は移動式ワークショップ屋さん(笑)

みんな作業が慣れていて、完成度の高い作品。


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一生懸命の証の手


出来上がった風車を持って、走りながら光らせるみんなのはしゃぎっぷりにこっちがうれしくなりました。

明日も二会場でワークショップです。
ヘロヘロですが、参加者のかたがたの反応が面白すぎて、元気です。




posted by akirika at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 八戸

2008年12月10日

八の日に八戸へ

沖縄でお知り合いになった立木さんとのご縁で八戸へ。
じぶん日本最北移動更新しました。

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神山、沖縄とおこなってきた風のひかりプロジェクトを八戸でもやる事になり、今回は下見ならぬ「風見」をしてきました。

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市庁の展望台からの眺め

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側溝のマンホールがかわいい


ついてすぐにスタッフの永岡さんに町を案内してもらったのですが、すきま散歩の達人永岡さんの建物と建物の間を縫いながらのお勧めスポットの案内はとっても楽しくて、すっかり地元の人なんだろうな〜と思っていたら、瀬戸内の方!しかも八戸に来て2ヶ月!!言葉がすでに馴染んでいます、私もそのうち馴染むかもしれません(笑)


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見た目は雀荘ですが、tecoLLCの八戸のオフィスレトロで明るいラブリーな建物です。


そして夜は八戸の幸を存分にイタダキマシタ。


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そして翌日、東京へ戻る途中、仙台で途中下車。
初めて仙台上陸です。
目的は、せんだいメディアテークの「大きな休息 あしたのためのガーデニング」

素晴らしい展覧会。ちょとと今はそれ以外の言葉がまだでてきません。
遠藤氏のレビューどんななんだろう。

夜は今年の夏、東京の隅っこの片隅でくるくる働いた派遣先で知り合った
同じ干支で12歳年下のオトコマエ女子と仙台の牛タンの夕餉。


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夜行バスの時間までダラダラお茶して、「また何処かで会おうね〜」と別れる。
そういうのちょっといい。


さてプロジェクトは来週、がんばろー、おー。
posted by akirika at 16:20| Comment(5) | TrackBack(0) | 八戸
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