2009年04月07日

森とか人にあったりとか夜遊びとか

オランダから帰ってきて、グループ展の作品をまとめたり、夜はイベントに繰り出したり、やっとベルリンらしい生活開始。

週末は


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田口くんのスクリーニングとか

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ドロレスとか....

なんか本当に、気温って人の心を左右するのね、と、この街に居てものすごく実感。


近所の道路工事が冬の間なにもしていなかったのに、最近急に再会し始めた、なにそれ?寒いから、休んでたんだ、と突っ込まざるを得ない感じ....

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日曜日は教会へ最後の挨拶。
クリスティーナもアナも普段から明るい女性だけど、なんか今日はいつもより増して陽気、ほらやっぱり気温ってすごい。

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御礼に折り紙を渡す。

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夜は出月さん夫婦との夕餉、沁みる。
彼らとはまた一緒にご飯をこんな風に食べられる気がした。


そしてMaikeの家へ、夜遅くまで語り合う。
彼女との出会いはものすごい偶然だったけど、出会うべくしてであったような気がする。
私の狭い語彙でも気持ちが通じる感じ、もっと一緒に過ごしてみたかった人。

。 。 。 。 。

今朝、作品もスタッフに引き渡したので、もう一度森へ、
心の底から彷徨う。
気持ちいい。


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本当に迷子になって、そう云う時いろんな感覚が研ぎすまされて
後から快感がこみ上げてくる。

そして、噂に聞いていたヌーディストパークを引当てる。

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全裸の人がまったりとくつろぐ公園、暖かくなったからといって、それはちょっと早いだろう、、という突っ込みもあるけど、そういうのを引当てる自分のなにかへんな引きの強さ(笑)が面白すぎて思わず千絵子さんに電話してしまう。


森を後にしてSバーンで景色を眺めながらミッテの丹羽くんのアトリエへ、忙しいところへ乗込んで勝手にまったり小1時間話す。

そこからさらに歩いて同じスタジオに居るタマラのパフォーマンス。
彼女とは今度のグループ展で隣同士、きっといい相乗効果が生まれる。
パフォーマンスを終えたばかりの彼女と少し話をしてクロイツベルグへ。


デザイナーのshouさんとの夕餉。
彼女は普通にたくましくて、ベルリンで生きる人。

最後の最後にこの街のしっぽを見つけたような気がしていて、それは彼女との会話で感じた事が大きいと思う。

ベルリンに来て3ヶ月。
その時間は、ツーリストからふつうに暮らす人に移り変わっていく節目かもなぁと。
あんなに来た頃は気になっていた落書きが普通に感じる自分を知ってはっとしたり...


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そこらじゅう工事中の街が愛おしく見える夜。
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2009年04月05日

いとなみ

この一週間で、あり得ない温度上昇。
陽気に誘われてオランダへ、去年神山のレジデンスで一緒だったカリン夫妻のいるsteenwijkという街に5時間のDBの旅、鉄子ドイツーオランダ旅。

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彼らの住む場所は私の描いていたオランダそのもので、ゴッホの絵画を思い出させる景色。

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手作りの立派な家、目の前に広がる広大な大地。

作品をつくったり畑を耕したりする日々。

朝、お茶を飲みながら、今日撒くたねの相談をしたり、作品のマテリアルについて語り合ったり。。。

そんな日常のなかの作品、アートと寄り添った生活。

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彼らのリアリティはここに根付いていて、それをアートという手法を使って様々な場所で派生させている事をじんわり感じた3日間。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

ベルリンに帰ってきたら、街はさらに陽気になっていて、友人達に連れられ、自転車2人のりで夜中まで街を彷徨う。


どこにでも人の暮らしはその街に息づいていて、どちらがどうというわけではない。
それぞれに慎ましやかにかれらの生の営みを繰り広げているのだ。
それは全て愛おしい。

そんなことを自転車の後ろに乗って自らの意思ではなく、相手の動きにどれだけ自分が乗れるか、そんな心地よさを感じ空と街とを眺めながら思う月がきれいな夜。

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でも石畳の2人のりはきっとキツかったに違いない、Tくんすみません。


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2009年03月31日

はるめいてきた街

ベルリンもここ数日やっと春っぽくなってきて自転車に乗る時に手袋とかニット帽とかなくても平気になってきた。

街はどんどん動き出して、こんなに人がいたの?って感じだけど、それでも東京よりもぜんぜんゆったりしている。

定期市もどこもにぎわっている。

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先週末、ここを出るアーティストたちとともに最後の晩餐。
すかさず私はラスト折り紙ナイト。


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ボジョの甘い物の攻撃もこの日が最後。


そうして今日、ボジョとベスマはここを去っていった。
昨日の夜、キッチンでボジョが「リカはしっかりした女性だ、だからもっと世いろんなところへ行っていろんな出会いをするんだよ。」と珍しく真面目な顔をして云い、彼の連絡先を教えてくれた。

彼らといつどこで会えるのかはわからないけれど、その言葉はとても支えになる。

来月はじめ私もこの街を去る。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。


夕方、丹羽くんがアポイントメントを取ってくれて、博物館島あたりにあるオフィスに展示されている作品を見にいった。

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丹羽くんはドイツに来てもうすぐ5年が経つのだそう。
彼と知り合ったのは意外と昔からだったのだとその年月を知っておもったのだけど、同世代の作家として注目しているアーティスト。
しかも田舎も近いので、話している事のバックボーンがなんとなく重なる。
その彼が感じたドイツでの作家として生きていく事のリアリティを彼の経験談の中から感じた。

お互いにまだやるべき事がが残っているので、と軽めの夕食を済ませて別れ、真っ赤な夕焼けに誘われて歩く。
昨日からサマータイムに入ったので7時過ぎだけどまだ明るい。

帰宅し制作。
二階堂和美のアルバムを久しぶりに聞いてみる。
窓を開けているときもちいい風が入ってくる。

丹羽くんとの話を聞きながらかってに描いたイメージが無意識にあたまの中を反芻する。
ぐるぐる考える、いや、かんがえるというより、ここのなかをきちんきちんと分別して棚に並べる感じ。。

そうしたら、すっきりみえてしまったのだ。

さて東京で暮らす私はどんな反応を起こすのだろう、少し楽しみでもある。




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2009年03月27日

散々助けられる

作品の為の買い出しに近くのホームセンターへ。

8mm厚の150cm X 75cmの板を4枚。
実物の見本がなくて、少しいやな予感がしたけど、近くにバス停もあるし、
最悪タクシー拾えばいいやと甘く見る。。

いやな予感的中。
カットする工房からレジまで引きずって運ぶ。。

レジのすぐそばに自分で梱包するコーナーがあるので、
ビニールひもで2カ所、丁度自分の肩幅くらいの幅でしっかり固定。
どうにか持ち上げて運べる感じ。

お店から出て10mくらい歩いて休憩、を繰り返しながらバス停(300mくらい先)まで移動する作戦。

ドイツの木材は堅くてしっかりした材木で出来ているんだねーさすがドイツだねぇ〜....とかちょっと気持ちをポジティブな方向に持っていきながら運ぶ。

途中で親切な人がどこまで持っていくんだ、車で来てるのか?
と話しかけてくれる、「いや、M29のバス停まで...」というと
「そっか、ごめん」と足早に去っていく...

うん、それでいい、私もこんなの持ってもらうの申し分けなさすぎるもの。。。

と、今日もまた本格的なスポコンモード。
とりあえず通りすがりの人はみんな見る。
ハーマンプラッツというわりと大きな駅前で一人大きな板を運ぶアジア人。

そこにインド人おじさんがまた声をかけてくれてきてくれる。
「バス停までだから遠いからいいよ」
と云うと、「大丈夫大丈夫」といって一緒に持ってくれる。

本当に助かって、マジで泣きそうになった。
別れ際に、彼もフォトグラファーだと教えてくれて、
メールアドレスを教えてくれた。。。

バスに乗込むと運転手のおじさんはちょっと驚いたけど、
なにもおとがめはなかった。
まわりの乗客は笑ってる。

バスを降りて100m地味に休憩を繰り返して運んでいると今度はドイツ人のお兄さんが一緒に運んでくれる、そしてスタジオの目の前でタイミングよくスペイン人アーティストのピラ&セシリオ夫妻に遭遇、私が見ず知らずの人に荷物は込んでもらっているのを見て大爆笑。
事情を説明すると、セシリオが「じゃあ僕が親切なナイスガイの3人目だ!」と
3階のスタジオまで運んでくれた....


セシリオに「バウハウス(ホームセンターの名前)に一人で行くのはちょっとクレイジーだね。」と突っ込まれる...
いや、本当ドイツの木材を甘く見ていました。



でもなんか、ちょっとこの街に受け入れられた気がして、沁みたりもした。
本当みなさまのおかげで私はここまで大きくなれました。

両腕が筋肉痛....インド人のおじさん大丈夫かなぁ。。


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2009年03月26日

ぐるぐる餃子

約束通り水餃子を振る舞う。

餃子マスターの友人poppaちゃんによると、肉は固まりから叩くのだけど、今回は1kgのひき肉で妥協、、あとはセロリとマッシュルームと白菜。


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餃子って手伝ってもらうこと前提でやるのだけど、
みんな楽しそうにやってくれるからいい。

ここからの写真はベルリン在住アーティスト田口くん撮影。構図とかなんか色々かっこいい。


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キッチンで、餃子を作りながら初対面の人たちがぐるぐるつながっていくのが面白くて、もうすぐここの街を去る私は最近少し感傷的だったりしたのだけれど、なんかまた来るな、多分。。とよくわからないけど感じてしまったのだ。


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餃子はなかなか好評で、小麦粉1kg、肉も1kg分の餃子ぺろり。
もっとつくればよかった、けど1kgの小麦粉を練るのはけっこう体育会系...
餃子ってスポコンな料理だと思う。


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2009年03月25日

3ヶ月くらい経った感じ

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最近夕方になると散歩する。
ときどき散歩の寄り道で旧西と旧東の境目にあるお気に入りのカフェへいく。
カフェのお兄ちゃんも、私の事を憶えてくれているみたいだ。

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トルコマーケットの陽気な親子がやってるデリのお店のおにいちゃんも、いつもドライトマトのオリーブ漬けをおまけしてくれる。

よくいくbioマーケットのコスメコーナーのおばちゃんも、
今日はいろいろbioコスメの会社の話をしてくれた。

もうすぐ滞在して3ヶ月。
3ヶ月ってそういう事が自然にまわりでくるくるまわっていく期間なのだろう。


で、スタジオに帰ったらキッチンでタマラとカロリーナがワインを飲んでいたので、私も混ざる。
タマラはオーストラリアから来ているパフォーミングアーティスト。
彼女のトークはジェスチャー付きでとっても面白い。
他のアーティスト達もどんどんキッチンに引き込まれて、夜のガールズトーク。

話はコロコロ動いていく。
ベルリンアングラカルチャーのへんてこだけど面白い話しから、それと多分リンクしているであろうコミュニティの閉鎖感について感じる事、そしてお互いの国のイメージやどこの国の男子がいいか、、、とか色々。
ドイツ男子はなんだか人気みたいだった。。。
残念ながら日本人男子はだれも一人も触れていなかったよ...
みんなー頑張ってー


ブラジルから来ているカロリーナは来週月曜日に帰国する。
そう、ここはそう云う場所なのだ。

お互いにシンパシーを感じ合いながらそんなことをしみじみ感じる夜。


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2009年03月22日

旅から帰ってきた日常

今、私が帰ってくる場所はベルリンのこの場所だということを
空港からのバスの中で考えながら、部屋に着くとすこしぎこちなくも懐かしくなったり...変な感触だった。

パリでは春のような気候だったのだけど、ベルリンはまだまだ寒い。
けれども日の長さはめちゃくちゃ伸びて、日も明るくて気持ちよい。


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帰ってきてからは、グループ展の為の映像作品の撮り直しと仕上げで、
毎日マックとにらめっこしています。
背中が凝り凝りです。

折り紙のインスタレーションも仕上げなければいけない...

昨日は材料を調達しに釣具屋へ。

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日本だと安いし使い勝手がいいからという理由で
わりといろんなところで使っていて、
こっそり気付いた釣り人達を喜ばせているのだけれど、
ベルリンでは釣りはセレブな愉しみなんでしょうか、
高すぎて手が出ませんでした。

ガン玉が20個くらい入っているのが2.9ユーロ 350円くらい。
サルカンはいろんな形があって、ちょっと買いそうになったけど
多分ルアー用のだし、5個くらいで2ユーロで、ちょっとムカついたので
結局買わなかった。

でもなかなかシステマチックで美しいサルカンだった。


で、作品の為の道具は別の方法は考えていたので、そっちの方法を選ぶ事に。

あぁ、これってちょっとした逃走線だなぁと、
帰りのバス、春っぽい夕暮れを見ながらまたミルプラトーへ脳内逃避。
夕暮れの思索は気持ちがいい。


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今月末でここを去るアーティストが多いのと、5月のグループ展に向けてなんだかアーティスト同士妙な結束力が出来ているのとで、スタジオでのパーティが多い。


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今日は出月さんホストの寿司パーティ。
なんか、本当にみんなちょっと家族みたいで、ほっこりする週末。

来週はワタクシ水餃子を振る舞います。
ドイツの小麦粉って美味しいし、白菜も味が濃ゆいので美味しい餃子ができます。

餃子を英語でなんていくかわからなくて 
「Chinese food, flour knead with water... thin like white paper... wrap meet and vegetable...」とか云ってるとボジョに「Chinese plastic dinner!」と突っ込まれ、来週の水曜日の8時から 「Chinese plastic dinner!」ってことになりました。

正しくは餃子は「Chaozu」
「Susi」は万国共通。
そしてみんなその言葉を聞くとうっとりする。
寿司偉い。
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2009年03月10日

ざくろの味

今朝はやたら早くにぱっちり目が覚めた、ら久しぶりに晴れていた。
青空が本当にきれいな日。朝から川沿いを散歩する。


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今日は一日中ざくろを相手に悪戦苦闘するふりをするのをひたすら写真で撮る。
トルコマーケットで買ったざくろはとっても甘くて、私の田舎の家の近くの道ばたに成っているのを勝手にもぎって食べたのと全然味が違っていた。

食べながら昔見たパラジャーのフの「ざくろの色」という映画を思い出した。
このざくろの味と色ならばあの映画と重なる。
甘美ということばがすんなりあてはまる映画だった。
そして個人的にはパラジャーノフの世界ははなんだかちょっとだけ折口との世界にも重なる。折口の「死者の書」をあの甘美さで映画にだれかしてくれないだろうか...
監督は日本人じゃない方が良いかもしれないけれど、あの物語を解釈するには、外国人にとっては難しすぎるだろうか。。

などと、かなり妄想しながら、ひたすらざくろと悪戦苦闘するふり。
いや実際苦闘くらいはした。


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自分で悪戦苦闘してるのを、三脚たてて自分で撮るの。一人スタジオの中で...
これぞ自作自演。鳥肌的、万歳。


部屋にこもって制作しているとどこに居るのかわからなくなる。
それはちょっとした悦なのだ。

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2009年03月09日

溢れる週末

去年神山で知り合った方とベルリンで再会。
お土産は徳島で買った生うどん、ロンドン経由、ベルリン着。
こういうの、ちょっといい。

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ベルリンへようこそうどんちゃん。


ご一緒にベルリンフィルやドイツオペラでクラシックバレエを鑑賞。
オーケストラは時々東京でも行く。
けど、今回の指揮者をオーケストラ側から見る席というのは初めて。
とても面白い席だった。
指揮者が空間をあやつる様をめちゃくちゃ感じる席。
しかも私が大好きな斜め上からの視点。


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美術部だけではもの足りず、
コーラス部とブラスバンド部とあとバンド三昧だった高校生時代。
だから、ちょっとだけだけど指揮者に操られ挑発されながら、
音楽という時間軸と空間軸のただ中に居る事の心地よさを知っていて、その陶酔を観客席で思い出したのだ。(あぁ、仲の良かった音楽の先生元気かなぁ....)

それは、親愛なる友人ピアニストK10ちゃんのピアノが操る空間に居たときも重なった事。。。

室内における空間の親密性、指揮者の描く時間への逃走線が空間全体を操る。
それに挑発されたじぶんの内側は溢れて、自分勝手に記憶とつながる。
私はオーケストラを聞きながら何故だか寺院における護摩法要の儀式の密室における空間軸/時間軸と重ね合わせていた。

そして、高校生のときのあの経験は今の私のかなり大事な部分を占めているのだなぁとはたと気付く。


鑑賞したベルリンフィルハーモニーのプログラムはコチラ


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クラシックバレエは多分今回が初めて。ベルリンドイツオペラのプログラムのほうは、普段コンテンポラリーダンスを好んで見ているし、この日のプログラムがストーリー性というより形で見せるプログラムだったので、クラシックバレエが芸術性の高いスポーツのように感じて面白かった。

本場のドイツでピナの世界にはまりたくて仕方ない。。ウッパタールまで行ってみようかなぁ。


普段はクロイツベルグやパンコウ、ミッテあたりをうろついている私が
ティーアガルテン周辺の愉しみを過ごした週末。
物価が違う、当たり前に落書きがない。違う都市に居るみたい。
ベルリンて不思議な街だなぁと久しぶりに感じる。
来たときには鬱陶しいと思ったそこらじゅうにある落書きを
バスでクロイツベルグに入ったとたん現れる様を見ても
思索が止めどなく溢れる、そんな週末。

そして久しぶりの再会は、少しだけ私のあたまの中にあった「?」マークを腑に落ちつかせてもくれた。

人のつながりって不思議で大事。


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2009年03月05日

my first rabbit

スペインアーティストのPiiarが振る舞ってくれたrabbit with rice.

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私には何故かうさぎ多め。
てか、みんな私にはいつも大盛り。。。


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出された物はきれいにたべます。


初めてのうさぎは美味しかったです。
とり肉のようで、でもしっかりと濃ゆい味でした。
昔沖縄の友人がクリスマスに自分でうさぎを絞めてディナーにしたという話をかなり詳細なジェスチャー付きで何度も語ってくれた事を思い出しました。

今月も去る人を送り来る人を迎える会にて。

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2009年03月03日

ごみをすてること

この街では、たいていのお店で瓶とプラスチックボトルの回収を受けてけてくれてて還すとお金が返ってくる。
子供の頃しょうゆの一升瓶を近所のヨロズヤに持っていくとたしか30円くらいかえってきた、あのかんじ。
先週のオープンスタジオの残骸のビール瓶がたまっていたのできれいに洗ってスーパーへ。


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回収機械が自動的に受け付ける店もあるけど、
今日のお店は個人経営のちいさなお店なので
おじさんが数を数えてレジのおねぇちゃんに数字を伝える。


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ビールの中瓶12本で1.2ユーロ 150円
そのお駄賃でちかくのカルト的なBIOのお店でしっかりと重いライ麦パンを1/2斤
(日本だとこだわりのパン屋さんで400円くらいで買う感じのパン)


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1/2斤と云っても顔くらいの大きさなので3日は生きていける量。
今回はビール瓶が多かったのか、それともパンが安いのかよくわからないけど、ちょっとした藁しべ長者。
このやり方には賛成だ。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


昔からだけど私は時々モノが捨てられなくなる。
子供時代に、異常に固執しすぎて溜め込んだのを、まわりの人たちに捨てられた。(それは本当に「くだらないもの」ばかりだったから他人がそうするのは当たり前なのだけど...)
それを思い出しては夜な夜ななんでか毎日泣いていた時期があった。
いまでも、野菜のくずをゴミ箱に入れるのは心苦しい。
それは地球のため、とかロハスとかそう云うのではなくて、
完全に私の癖だと思っている。


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決められたゴミの日に回収する人たちに委ねることに居心地の悪さを感じるのは、自分が破棄するものが自分の前から見えなくなる不安感なのだと思う。
だって、野菜くずを庭に埋めるのはとても心が落ち着くし、
ゴミをアトリエの空き地で燃やすのもぜんぜん居心地が悪くなることはない。
同じように現れている物を消す行為には変わらないのに。。


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人は人類の発生からゴミを自分たちの生活圏の隅っこに捨ててきたのだ。

(去年のwanakio2008の小橋川くんと戸ヶ瀬くんの荻堂貝塚再発掘調査08はそれをきっちりコミュニティアートにおとし込んでいて最高だと思った。)
元々は世にあるもの全てが天然素材で、我々の都合で分別し要らない物を、自然に還す行為がゴミを捨てる行為で、その反射的な行為は今も変わらないとすれば、道路にゴミを捨ててしまったり、煙草の吸い殻を道ばたに捨てる行為自体は、本能的なのかもしれない、と思ったりする。

私はむしろ、その自然に還すことができないゴミを作り出してしまったことの方が本質的にねじ曲げてしまった根源として意識するべき事ではないか、と思うのだ。
人とものと環境との連鎖の円環をとめってしまっているそのことに。。。

先日東京に居る夫がふと
「燃えないゴミがたまっていく、燃えないゴミは人を鬱にするよ...」と云った。
それは妙に言い当てていて、なるほどとおもったのだ。

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エコロジーという記号のシニファンとシニフェ、それらから捏造された「情報」に私は正直吐き気がする。
罪悪感を憶える私たちは、局所的な応急処置を行おうとする。
潔癖さを貫く事で人が生きていきながら犯していることの免罪符を得られるなんて思っていないし、それを行うもの行わないものの対比は片方にマイノリティの意識を生み、片方には後ろめたさを植え付けコミュニティにおけるスケープゴートをつくりかねないし、それを善悪で判断する考え方を私は信用しない。
その構造はいずれ膿みが破裂するだろう。

それよりもビール瓶がパンに化ける魔法は身近で素敵だと思う。

The catcher in the rye......

夕飯に魔法で得たライ麦パンを食べながら、
十代の頃にに何度も読みかえしたサリンジャーの世界を思い出した。








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2009年03月02日

Open Studio

ベルリンに滞在して気が付いたら二ヶ月経とうとしています。
寒かった冬を越えて、暖かく(といっても最高気温7°くらい?)なってきて
少しずつ木々が芽吹いてきていたり、本当に小鳥が美しい声でさえずっていたり。。

そして、週末はオープンスタジオでした。
それぞれ各自分のスタジオで制作の様子を見せたり、作品だけ見せたり、見せ方は色々なのだけど、私は生活部分は全部隠し、現在ベルリンで展開しているプロジェクトMemory of in your handsを空間としてインスタレーションを展示しました。


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ワークショップで折られた折り紙と、自分自身の「手による作業」に対する考察を連続写真からなるアニメーションムービーの作品にしそれをプロジェクターで空間全体に投影したインスタレーション。


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訪れる方々の反応はとても興味深く、とても刺激的でした。
作品を見せる事、その行為自体私にとっては他者とつながっていく手段の一つなのだと...
多分同じ言語を使う環境だとその実感や意識は希薄になってしまうことなのかもしれない。
けれども、言語が違う状況に居る今、私の思考を一つの作品に凝縮し空間や時間をと他者と共存、共有する事は、アーティストとしてなによりも真っ当な事なのだと....
それは教会でのワークショップでも感じている事。


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でも、やっぱり言語も大切だけどもね....
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2009年02月26日

はるのにおい

今週末はオープンスタジオで、私はインスタレーションと連続写真のアニメ−ションムービーを展示する予定。
ボジャに「Rika, you have too much project!!」とつっこまれつつも、だってやりたいんだもん、仕方がない。

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夜な夜な繰り広げられるケーキタイムでもすかさず折り紙持ち込み。
しっかし、なんでみんなこんな満面の笑みなんだ?



今週ははメディアセンターのワークショップはお休みしたけど教会は今日ぐいっと行って来た。そしたらクリスティーナが近所の友人と一緒に折ったのよ、と鶴を紙袋にどっさり持って来てくれていて、、、
彼女の「鶴」はすこし癖があるのだけど、ぜんぶその癖が移ってるの、それがすごく面白くて感激で、手仕事ならではというか、亜種が亜種を生み出していく、その瞬間を見て、ぐっと来てしまった。


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彼女は最初全然折れなかったんだけど、インターネットで手順を見つけたらしく、今では折り紙マスター。

その後自転車でホームセンターみたいなツールショップへ寄りよる帰宅。
夕方の空気の匂いが少し暖かくて春の匂いがした気がした。。。
でも最高気温3°

窓を開けながらインスタレーションの展示。気持ちいい。

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自分の部屋での展示なので、ただいま折り紙に囲まれての生活。


そして今日の夕餉は ザ和食だったからちょっとのっけてみる。
玄米、サーモンソテー、かぼちゃのぽくぽく煮、ルッコラとサーモンのサラダ。
しょうゆさえあれば、やれば出来る、どこでも和食。

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神山の方に頂いて自分で手を加えた竹箸がとっても重宝している。


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2009年02月22日

susi & origami night

マイクとは近所なので、今度家に遊びにいきたーいとせがむと、「それじゃ金曜日に寿司&折り紙ナイトをやろう」ということで、金曜日はマイクが友人達に声をかけてくれて、お寿司と折り紙を振る舞いました。

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金曜日は近所でトルコマーケットがあるので、そこでありえない量のサーモンとマグロそしてオーガニックマーケット(日本食材の多くはオーガニックマーケットで扱われている事が多いの...)でこれまたあり得ない量のわさびやガリを買い込むマイク。
私が、マイク、そんなに食べられないと思うよ...と諭しても、「私がこの半分は食べるんだよ!」と全てにおいて買い込む。

気が付いたら彼女は巻き寿司を撒く「巻き簀」まで買っていて、自宅で巻き寿司の手順の冊子みたいなのを広げて「beautiful~」とうっとりしている....
巻き寿司、やった事ないけれど、これはやってあげないとなー、ってことで、巻き寿司もつくってみた、けっこう簡単。


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ここでもまた人んちのキッチン使いこんでいます、彼女のキッチン持っているツールが私好みで使いやすかった。。。


ご飯も、すし酢も全て目分量だったけど、なんだかとっても美味しく出来て、みんな喜んでくれました。


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箸も持ち方はみんなOK


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でも食べるときはこんな風に...

だいたい日本だとこの流れで折り紙には行かない、今日もそんな感じかなーと思っていると、やると云ったら必ずやる女、maikeはぱぱぱと片付けて、珈琲までいれてくれて、origaminight開始。

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夜中の3時頃までorigaminightは続き、みんな鶴とあやめと猫をマスターしてくれました。
素敵な金曜の夜。
またしても暮らしている感じがじわじわ沁みてくる素敵なsusi &origami nightでした。

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Maike とPakow
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2009年02月20日

くらすかんじ

ここ数日雪が降っている。でもどかっとではなく、人知れず積もっている感じ。
雪が降ったからといって東京みたいに急に街のリズムが狂うことなく、相変わらず静かに淡々と、街は動いているのか止まっているのかわからない感じで皆営みを繰り広げている。

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近くの公園もこんな感じ。


今日はメディア開発センターでのワークショップ。
こんな雪の日は電車からの景色も別世界で、わざと遠回りしていきたくなる。
電車に乗るためのきっぷは何種類かあって、片道2時間までどこまでもいけるチケットがあるので、目的地までどのルートを縫い合わせていくか、鉄子の血が騒いでしまう。ぐるりとまわれば2時間以内で行って帰ってくるという裏技も出来るし、途中下車しての寄り道も出来ちゃう。。。
けど、此処のところ忙しくてそういう愉しみもおあずけ中。

でも駅は初めて使う駅から乗ってみた。
その途中に前から自転車で通り過ぎる度に気になっていたブックショップへ。。


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ショーウィンドーも可愛くって良く見たら日本語の書籍が。。


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そこは古本屋さんで、美術系や、映画、テキスタイルの本と紙物の雑貨を扱うお店。
まるで友人みきちゃんが営む言事堂みたいな古本屋さん。
(広さは10倍くらいあったけど)

嬉しくなって、かなりの時間だらだらしてしまう。



そして目的地のPankowへ。
ここは旧東のエリアで、町並みがゆったりしている住宅街

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街の通りのコーナーの建物がアール状でかっこいい。
私の見解だと、こういう建て方は旧東的だと勝手に思っている。




ここでのワークショップも3週間目を向かえて、子供達も、スタッフ達も私に慣れてくれた感じ。
一緒にお茶を飲んだり、雑談したり。
終わったら「じゃぁまた来週ね〜」とハグしたり。

ワークショップを終えて帰りながら、なんだかこの街で東京でのくらしと変わらず同じような事をやっている事に気付く。。

自作自演でワークショップをしたり。

お気に入りのスーパーで買い物したり、本屋で立ち読みしたり。

帰り道いつもと違う道を歩いてみたり。。

帰宅したら急いでご飯を作って食べて、制作にもどって

ときには一度も出かけずに制作に没頭したり

時々友人と外であって食事したりして。

そんな感じでいつのまにかこの街に沿って暮らし始めている。


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2009年02月16日

鉄子ドイツ編

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ドイツでの電車旅は一昨年のドイツアート旅で激しくドイツ中を移動し満喫したので、今回はまだ未遂だったのですが、DBの駅に行って遠距離列車を見るたびに鉄子の血は騒いでいたわけで....

土曜日は出月さんに誘われてこちらで知り合ったアーティストダニエルの展示のオープニングハンブルグへ。
早朝4時半にGlogauから自転車で中央駅へ、そこから電車を2回乗り継いで4時間の電車旅、港町のハンブルグで魚。。。。
テンションが上がらないはずはない。


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DBは普通列車も新幹線ぽい内装


なんの下調べもせずにいったので、ハンブルグがベルリンよりもさらに北だということに着いてから体で気が付きました。

景色.jpg

車窓はつねにこんな感じの景色で時々子鹿がいました。
頭の中で流れている音楽は勿論「世界の車窓から」のアレなわけで....




ハンブルグ港は帰って来てから地図を見たら北海に流れ込むエルベ川の河口に位置する港で、川なのに港として機能するのが、大陸だなーと感じたり。


umi.jpg


turi.jpg

ここにもやっぱり釣り人はいました、何が釣れるのだろう。。。


結局ダニエルの展示のオープニングまでは居れず、魚もぴちぴちした奴らに出会うことはなかったのですが、列車にはかなりやられました。

dennsya2.jpg

このOLAというタイプの列車はデーィゼルで、乗っていて下から振動が伝わってくる感じが走っている感たっぷりでたまらないのです。
しかもぴかぴかの列車。
まだまだこちらではデーィゼルは現役なわけです。


あぁ、私の中の鉄子が目覚めてしまった、また旅にでてしまいそう。。。。
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2009年02月07日

空け開げの場所


f0183317_2461620.jpg


naga0kaくんのブログでみたAAFの円陣の写真がなんとなく頭にくっついている。


朝、起きて空が青くて本を読む気がしなかったので、自転車で南へ。
ノイケルンという町に向かう。

トルコ人ばかりだよという話のとおりそのままで、私が今居るクロイツベルグと見た目そんなに変わらなくて、引き返す気になれなくてそのままもっと南へそして西へ向かい、旧東側のしかも未だほっとかれている地区を彷徨う。

ベルリンを自転車で移動していると、さびれたかと思うとまた栄えた町に着く。
トウキョウを歩いていても時々そんなふうに感じることがある。

自転車で気になる道から道へと進む。
感覚的な心地よさと、どこへ行くのかわからない不安が相まる感じ、好きでやめられないし、勿論そう云うときは地図も見ない。

気になる森に遭遇したので入ってみる。
そこは木とお墓の森だった。


お墓気になる木.jpg

大きな木が育ち、その木々の葉がお墓の上にふる積もる。
落ち葉の間には、多分リスかなにかの糞もあって、それを眺めていると昔ある人がへんてこな病気と今後つきあうことが判明したときに、多分猛烈に考えて「自分は死んだらそのまま埋めて欲しいなー」とぽつりと云ったのを思い出す。
私はその時は「私はどちらかというと跡形もなく消えたい」と云った。けれどもこういう処なら、そのまま埋められたいなーとぼんやり想う。
そして今日は神山のあの方の四十九日の法要だった....


そのまま突き進むとこんどは丸く木が植えられて真ん中がぽっかりと開いた空間にたどり着く。それはまるでハイデッガーのテキスト「杣径」に出てくる「空け開げの場所」のような場所。
そう、今日の私にとって思索の森にたどり着いていたの。


お墓円形.jpg

それは、沖縄の久高島の聖地でも感じた、ぽっかり開いた場所だった。



その後かっこいいテンペルホーフ空港を横切って、やっぱりぽっかり開いたような円く大きな交差点。


円形交差点.jpg


かっこよすぎる。
テンペルホーフ空港にしても、反対の北側へ向かった旧東側の町並みにしても、円形を意識した建築や町並みは目いってしまう。
大きさとそのかたちが表象するものは権威的とも云えるけど、表徴として現れるものはただただかっこいいと思う。

そんな「堂々めぐり」な自転車一人旅を結局4時間もしてしまい、夕方戻って来たら庭でボジャが一人プロジェクトのテストをしている。
出月さんのケーキを頂いていると、ボジャが戻って来て、ピザまでご馳走される。
(感謝!なのですが...)


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ピザを切り分けてくれるヴェセナ



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スペシャルケーキ



4時間のハードなサイクリングは、確実に帳消し。

明日も晴れたら自転車で遠出しようっと。





posted by akirika at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ベルリン

2009年02月05日

折り紙ワークショップ in Berlin

飛び込みで教会にワークショップの申込をしてから一週間。
ほんとうに憶えてくれているだろうかとちょっと心配になりながら自転車で教会に向かう。


フライヤー教会.jpg


メッセージボードに手書きのフライヤーが!!



sweets.jpg

そして部屋に入るとものすごい量のスゥーツで出迎えてくださいました。
(珈琲タイムだからなんだけどね...)
お茶を頂きながら、早々にマダム達は折り紙をはじめ、それを眺めながら自分の折り紙の思い出を熱く語る男性。


フライヤー教会.jpg


フライヤー.jpg


man.jpg


一つの話題が始まると、とことん話し始めるし、とことん習得しようとする。
結局3時から5時までみっちり何度も「鶴」をおりました。

作品のポートフォリをを見せても、反応がとても面白く、知っているかぎりの日本の情報や折り紙のことをみんな口々に話してくれます。
そしてこちらにも「意味」と「解説」も求めてくる。


折り紙2.jpg


ほぼオールドイツ語なのですが、この日、ワークショップを快く受け入れてくれたクリスティーナの姪っ子(多分)さんが英語で通訳してくれたことでそれなりに意思の疎通がうまくいきました。
そして最後には「素敵なワークショップをありがとう」ときれいな花束まで頂いてしまった。。。


クリスティーナ.jpg

クリスティーナ


はじめてコミュニティの内側に入ってみた今日。
外側から見たときは閉じられていても、内側に入るとなんの違和感もなくみんなとけ込んでいく。これはいままでにない感覚。
だけど、これはコミュニケーションツールとしての比重の重さが言葉ではなくて手作業だったからだろうか、とも思う。
もし彼女たちの言葉がもっとわかれば違う感想をいだいたのかも知れない。

帰宅後頂いたお花を下のフロアーにお裾分けしにいったら、キッチンでボジャがワインを飲んでいる。
今日の報告をしているうちに折り紙ナイトがはじまる。


ボジャ.jpg


昼間も感じたのだけれど、一緒に折っていると、呼吸が合わさってきて同じ時間と空間のスポットにすっぽり入り込むような感じがある、それは折り紙だけではなくて、たとえばそれが料理であったりとか、農作業であったりとか、勿論作品の制作においてでも、不意にその域にはいっていくことがある。

一人での作業で入る悦は心地いいに決まっている。
けれども他者とのそれで感じられるその悦というのは、相手が異性であろうと同性であろうとちょっとエロティックだと思う。
勿論健全な意味で。



明日は子供達とのワークショップ。

さてどうなるかな?





posted by akirika at 07:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ベルリン

2009年02月03日

ぐるぐる ぐるぐる

ぐるぐるぐるぐるまわるひとたち。
向かいに卓球バーというのがあって、週に二日ぐらいどういう周期かわからないけど人がはみ出るぐらい集まり、真ん中の卓球台では人が一つの玉をぐるぐるまわりながら楽しそうに卓球をしています。
失敗したら抜けていき、どんどん人は減っていくごとにぐるぐるのスピードは速まり、人々はエキサイティングしていきます。

ぐるぐる2.jpg



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



先週の火曜日に、部屋の扉を開けるとそこに懐かしい顔があって、でも思い出せない、うーんどっかで会ったよな〜えーっと...相手の顔を失礼ながらもガン見していると、その相手が「あれ?アキリカさん?」と私の名前を呼ぶ....
その瞬間彼が淡路島出身のアーティスト丹羽くんであることが判明。
いやほんとうにびっくり。

そしてそこには彼のルームメイトのスペイン人ナイスガイとその彼女も一緒にいて、話の流れで、私がやろうとしているプロジェクトを話すると、その彼女のマイケが猛烈に興味を示してくれ、昨日彼女のオフィスに打ち合わせにいってきました。


ぐるぐる


彼女が働いているのはメディア能力センターという感じの名前のところで、やっていることはいわゆる日本でいう学童みたいなかんじなんだけど、年齢層が小さな子供から高校生くらいまでと広いのと、遠くからベルリンの学校に通っている子供達がステイできる部屋があるということ。
そして彼らの空いた時間のためにさまざまなワークショップを用意している場所がここメディア能力センターの役割みたいです。(多分)


maikeandreo.jpg

マイケとレオくん


話はあれよあれよと進み、毎週月曜日と木曜日にワークショップをすることになり、パパパっとフライヤーも出来上がりました。

フライヤー.jpg




フライヤー用に折り紙を折っているとレオくんがいつの間にか紙を手にしている....


reo.jpg


origami.jpg


さっそくワークショップ開始してみる。


others.jpg

他の子達はまったく興味を示さず。



日曜日のミサにいっても感じたのですが、興味を持つ人は猛烈にアタックしてくるけれど、興味を示さない人はほんとうになにもしてこない、というのがベルリンにいての感想。

それだけこちらもわかり易くてやり易い...だけど、境界を越える瞬間もみたいのですけどね。


ということで、これからけっこう毎日折り紙やる予感。
自転車であちこち参上するので、ボジャの甘い物攻撃の夕べにもこれで負けない。
ふふふ


そして、日が暮れて北風チャリンコヒエヒエで帰宅したら、出月さんの暖かいパスタに迎えられる。

idetukipasta.jpg


はー沁みる夕餉。


..........................................

ぐるぐる ぐるぐる 
見えない根っこのようなもので
イメージは意識は つながっていく。
それがまるで別々の踊りであったとしても。

........................................

輪切りにされても、それぞれのワルツを踊りませんか ...

上野茂都さんの言葉がくりかえしくりかえしやさしく頭に浮かび上がる。




posted by akirika at 18:53| Comment(4) | TrackBack(0) | ベルリン

2009年02月02日

Eat and talk

普段の生活では和食主流なので、やっぱりちょっとおなかが疲れてきていて、近くのカルト的なBioマーケットで玄米やお醤油、ごぼうまでも発見し、おまけに知り合いの日本人アーティストさんにほんだしまで頂いたので、最近和食中心の食生活。

ほんだしっておそるべし、なんだって和食にできちゃいます。



肉じゃが.jpg

こっちのジャガイモはもっちり甘くて美味しいので肉じゃがだってなんだか美味しいのです。


ある日のディナー.jpg

そしてドイツビールとの相性もばっちりなのです。


下のフロアーに入居しているカナダ在住セルビア人アーティストのボジャと日本人アーティストの出月さんは毎日私に甘い物をご馳走してくれます。
もしかしたらこっそり私を太らせるプロジェクトを2人で企んでいるのかもしれません。(笑)

しかし、彼らはとても魅力的な人柄で、そしてアーティストとしての仕事も勿論とても魅力的なので、その素敵な会話を交えた食事と甘いおやつはやめられないわけで。。。


ボウジャとJJと出月さん.jpg

ボジャと出月さんと、出月さんの友人のフランス人で日本在住のサイエンティストJJ


そう云うわけで、ここでもツムジ二つ女の効力発揮中。

そして、気が付いたら2月になっていて、月ごとに誰かが入れ替わるこのスペースは、今日2人のアーティストが去り、3組のアーティストが入居してきました。


プロジェクトの方も徐々に進んできています。
今日は午前中すぐそばの教会のミサに行ってきて、ワークショップができそうかどうかのぞきにいったら、ドイツ人の「リカ」さんに呼び止められ、ミサの後のディープなメンバーのお茶会に参加。
オールドイツ語でなにがなんだかさっぱりわからないミィーテイングに1時間いたのだけど、かれらの真剣なまなざしと語り口調を見ているのが楽しかった。

明日はワークショップに協力してくれるというスパニッシュガールに会ってきます。
さぁ、どうなるかな?

滞在3週間目はこんな感じ....
posted by akirika at 06:30| Comment(4) | TrackBack(0) | ベルリン
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